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2015.08/30 新国立競技場の整備費用

安倍晋三首相による旧整備計画の「白紙撤回」から1カ月余り過ぎた。28日に決まった新計画で政権が重視したのは、批判を浴びた建設費について1千億円を超える削減幅だった。安倍首相は、建設費を1550億円に絞り込んだ新計画に胸を張ったが、当方はその時の安倍首相の発言に心を動かされた。
 
「暑さ対策なら、『かち割り氷』だってある」、安倍首相は夏の甲子園名物を挙げ、冷房施設の断念を指示、そこに「首相主導の政治決着」を演出し、1500億円台の「大台」を達成した。
 
スポーツを観戦するのに冷暖房設備は不要である。スポーツ観戦に限らず「生」を楽しもうとする目的はその場の空気も共有したいからで、冷暖房設備の整った観客席でスナック菓子を食べながら観戦するぐらいなら、茶の間でTV観戦していた方が楽しい。「かち割り氷」の表現は「生」の重要性をうまく示している。
 
しかし、新計画ではかなり削減されたが、それでもまだ他の国の3倍強の価格である。いくら日本の人件費が高いと言ってもだまされているような気になる。特に中古の二軸混練機を購入し8000万円でコンパウンド工場を立ち上げた経験から、ゼネコン(General Contractor)の見積もりに対して疑念を持っている。
 
当方が担当したコンパウンド工場の見積もりでは、スケール以外何も指示しなければ、両手に近い価格が提示され、具体的にインフラ状況を示し、交渉を重ね、ようやく片手になる。しかし、根津の中小企業に依頼したなら、一発で1億円以下の価格を提示してきた。指一本もいらなかったのである。要するに担当者がコストダウンにどこまで情熱を傾けるかにかかっている。昔高純度SiCのパイロットプラントを建設した時でも、品質評価設備や研究設備も含め、2億4千万円にきっちり収めた経験を持っている。
 
国立競技場も大手ではなく中堅に依頼してみてはどうだろうか。1/3は無理でも半額になるかもしれない。そのうえ大手よりも柔軟な対応のおかげで納期もゼネコンの半分になった。品質については10年近くトラブルが無いことから、大手同等の品質だと思っている。ちなみに昨年は中国で工場建設のアドバイスを依頼され、今年も一件抱えている。ゼネコンのような仕事はできないが、日本でも工場建設のアドバイスは受け付けます。
   

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