活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2017.03/27 稀勢の里

昨日の稀勢の里の優勝には、観戦されたご両親だけでなく、日本全国の相撲ファンは感動したのではないか。予想外の優勝だけでなく、照ノ富士を本割と決定戦の二番続けて退けた相撲の内容には稀勢の里の気迫に運までも味方していた。

 

3日前の日馬富士との一戦で稀勢の里は赤あざも痛々しい大けがをして、二場所残し休場かと予想された。この常識的な予想をひっくり返し鶴竜との一戦に登場し、会場が割れんばかりの拍手。残念ながらケガの影響であっさり負けて二敗となり、優勝は絶望的となった。

 

しかし、千秋楽における一敗照ノ富士との一戦ではまさかの勝ちで場内は大相撲のTV中継が始まって以来の大歓声。そして決定戦では右腕と足を生かした取り組みで勝ちを納めた。この二番では得意の左おっつけを使うことなくケガをした左腕に運よく負担をかけない形になり勝つことができた。

 

相撲ファンではないので春場所を毎日見ていたわけではないが、貴乃花以来の横綱昇進初場所連続優勝が話題になっていたので金曜日からは欠かさず見てきた。けがを押しての強行出場では、2001年夏場所千秋楽における横綱・貴乃花の例があるが、優勝した代償に翌場所休場している。そして復帰3場所目で引退に追い込まれた。

 

今回の強行出場そして優勝が稀勢の里の横綱としての寿命を縮めることにならなければよいが、その優勝をあきらめない姿勢と冷静な取り組みには、久々に気持ちの良い感動を味わうことができた。

 

このケガをしても横綱としての責任感を忘れず戦う姿は、豊洲問題や東芝のようなエリートのふがいない仕事ぶりが話題となっていた社会に、与えられた「使命」を全うすることの重要性を教えてくれる。人には生まれながらに何か「使命」があるという。サラリーマンならばその職歴から「使命」が見えてくる。

 

当方はゴム会社において30年以上続く高純度SiCの事業を立ち上げた幸運や、転職の原因となった電気粘性流体の実用化実績はじめ無機機能性材料の実績、そして写真会社ではゴム会社における専門と全く異なる高分子材料技術で、カオス混合技術の発明とそれを応用した環境対応樹脂開発や半導体PPS無端ベルトの開発、帯電防止や接着、防汚性、耐擦り傷特性などの付加価値を有する薄膜開発などの実績を出すことができた。

 

有機材料から無機材料まで幅広い材料技術で実績を出すことができたのは、ドラッカーの影響が大きいが、この経験を次の世代に伝承する使命を果たすことも目標とし、この会社を起業している。稀勢の里の相撲を見て死ぬまで働く覚悟も必要と感じた。余談だが弊社は3月から翌年2月末までを会計年度とし、3月は決算で忙しく移動できないので特に公開していないが来社された方には諸々の無料相談会を実施している。

カテゴリー : 一般

pagetop