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2020.11/25 技術開発のマネジメント

30年前と現代では、技術開発のマネジメントは大きく変わった。しかし、未だに30年前と同じ技術開発マネジメントを行っている企業があるとしたならば、時代遅れと捉えたほうが良い。

 

30年ほど前に情報工学分野で始まったアジャイル開発が各分野に普及したからである。今「アジャイル開発って何?」という技術系の管理職がいたならば、すぐに他の仕事へ変わったほうが良い。

 

ステージゲート法が話題になり始めた30年前も同様の状況だった。「ステージゲート法って何?」という方が、それをタイトルとしたセミナーに押し寄せた。

 

当方はゴム会社時代に本部長代理として参加した企業研究会のセミナーでステージゲート法を知った。しかし、ゴム会社の研究開発本部長の当時のマネジメントは「開発をおこなってから研究を行う」アジャイル開発であり、30年進んでいた。

 

ただ、研究者にそのマネジメントは評判が悪く、本部長は悩まれていた。ステージゲート法がアメリカから日本に上陸した時に本部長はステージゲート法とアジャイル開発を合体した方法を考案したが、それを実施する前に研究畑出身のX本部長と交代された。

 

高純度SiCの住友金属工業とのJVはじめ事業の芽を幾つか育てた名本部長でも定年の前には去るしかなく、残念なことだった。X本部長は幸運な方だったが、やや問題のある方だった。

 

さて、研究開発を効率よく投資配分し事業化成功率を高めるとされたステージゲート法では、確かに事業化手前までの投資効率は従来よりも上がったが、事業化の成功率はどのようであったか。

 

世界ランキング5位のゴム会社が3位のゴム会社を買収し、買収前と財務状況が同じになるには20年かかった、と聞いているが、その方面の雑誌に公開されているのは10年で買収事業は軌道に乗ったとされている。

 

今仮に10年新事業が続いたならそれを成功とみなす、という尺度を用いたなら、ステージゲート法で研究開発を進めた結果がどれだけの成功確率になるのか自社の事例で調べてみるとよい。80%以上あるだろうか。

 

事業継続3年という尺度で見て80%以上ではないだろうか。10年という尺度で80%以上の成功確率ならば、技術開発マネジメントが大変上手な会社である。今の時代、10年事業を継続できる新事業を探すのも一苦労必要な時代である。

 

10年事業継続可能ならば、研究開発を3年かけるのも良いのかもしれないが、研究開発期間を3年かけた技術で10年事業が持つかどうか不明の時代だからこそアジャイル開発が普及してきたのだ。

カテゴリー : 一般

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