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2022.07/14 正しい問題を見出す

ドラッカーは問題解決において、正しい問題を見出すことができれば、80%以上問題が解けたと同じである、と著書で述べていた。


何か問題が発生した時に、目の前に見えている問題が現状において正しい問題であるとは限らない。また、私心にとらわれて目の前の現象そのものを歪曲し間違った問題を設定したりすることも起きる。


例えば18歳の女性に飲酒させたなどと週刊誌に報じられた吉川衆院議員についてドラッカーの名言を当てはめてみると分かり易い。


WEBで報じられているニュースによると、女性は20歳以上であり吉川議員は騙された被害者で週刊誌を名誉棄損で訴える、と述べているようだ。


この例では、ここで正しい問題を説明する必要は無いと思われるが、国会議員あるいは何らかの公職で今後も活動したいならば、女性が20歳以上であっても速やかに辞職することが必要だった。


週刊誌で報じられた内容は、写真まで掲載されており、写真がすでに国会議員として問題のある写真だったのだ。このようなことにすぐに気がつかないような人物が国民の税金が対価として支払われる職場で働くことに国民は嫌悪感を示しているのだ。


ニュースを読む限り吉川議員は、正しい問題へまだたどり着けていない。このような場合に、親しい人物が正しい問題を教えるべきである。


一方で、このような場合に正しい問題を教えてもらえるような友人なり親族なりがいるような人生を送りたい。弁護士がいつも正しい問題を教えてくれるとは限らないのだ。


科学がいつも技術開発の成功を約束してくれないように、法律の視点がいつも日常生活の「正しい」という感覚に適合するとは限らないのだ。


名誉棄損で訴えて仮に勝利できたとしても吉川議員は次の選挙で国会議員に選ばれないと思う。しかし、この訴訟が仮に吉川議員により起こされた時に裁判官はどのような判断を下すのだろうか。


いきなり暑くなって仕事の効率が落ちたと嘆いた1週間だったが、くだらないことと思いつつ吉川議員のニュースを読んだ時間の無駄が、仕事の効率を下げている問題の一つと気がついた。

カテゴリー : 一般

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