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2022.08/28 組織の問題で自殺をするな

2019年夏に三菱電機の新入社員がパワハラで自殺した問題の裁判が和解で終わったとのニュースが報じられた。どのような和解条件なのか金額等は非公開となっているが、企業の社会的イメージは悪い。しかし、あの日本を代表するトヨタでさえもパワハラ自殺が起きているのだから、日本中どこの企業でも類似の問題を抱えているのだろう。


当方は陰湿ないじめに始まり、ナイフによる脅しその他信じられない嫌がらせを受け10年以上苦しみ、社長方針と適合していた高純度SiC半導体治工具事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げたところで(注)転職している。


当方がアカデミアよりもアカデミックな風土の研究所でこのような嫌がらせを受けた原因は、常に事業化を前提に仕事をしていた業務スタイルや、ゴム会社の既存製品の成果だけでなく、異業種の半導体用高純度SiCの事業化をゴム会社で0から起業するなどの成果を出したからである。


また、科学と技術の相違点に着目し、誰よりも早く事業に関わる問題の解決を実践していたことも問題だったと転職時に相談した会社OBの一人からアドバイスを受けた。某国立大学で学位取得直前であり、事業成果など無視して、おとなしく学位取得に専念すべきだったとも言われた。


組織の使命が明確にあり、企業内に存続していた組織でも時間経過とともにその職場風土が事業と合わなくなるケースは生じる。かつて研究所は、純粋に基礎研究を行う組織として設立された、とも言われたが、他の職場と明らかに風土が異なっていた。


企業の若手に対する期待と職場の古い体質との葛藤で悩むことになる。本来このような葛藤を無くすようなマネジメントは重要であるが、やっかいなことに問題の解決に自殺が選ばれたりする。三菱電機の事件では、自殺せよとの上司のメモが残っていた(補足)という。


当方は、恐喝まがいの事件が起きていてもそれらを組織に隠蔽化されたので、悩みを相談していた友人や一部の先輩社員のアドバイスから転職を選び生き残っている。


弊社の研究開発必勝法には、企業のご希望によりこのような葛藤の体験もプログラムとして準備しているので、問題のある組織は活用していただきたい。被害者としての体験を活かし、組織に適合した研究開発必勝法プログラムを提供いたします。


(補足)これを冗談だと思われた方は、異常な風土の存在を理解されていない。上司が笑いながら部下へ「殺すぞ」と言っていた光景を目にしたことがあるが、FDを壊された風土とは明らかに異なっていた。言葉だけを取り出せば、会社内でシュールな光景となるが、上司と部下の他愛もない会話の一場面で、「殺すぞ」はパワハラと受け取られていない。健全な職場風土の維持はマネジメントが成功するために不可欠な努力である。

(注)社長方針に合致し予算もついていたテーマであるにもかかわらず、高純度SiCの仕事では先輩社員により実験設備を廃棄処理されるような妨害も受けている。およそ仕事の継続が精神的に難しいところまで追い込まれていたが、役員のサポートもありJVを立ち上げている。ちなみに、この時の社外との契約書には社長印が押されている。4年ほど前にこの事業はゴム会社から愛知県の企業に売却されて現在も事業継続している。ホスファゼン変性ポリウレタンフォームの研究や当時新素材だった樹脂補強ゴムの開発、燃焼時にガラスを生成し難燃化する技術、それを応用したフェノール樹脂天井材、高分子前駆体による高純度SiC合成技術、電気粘性流体用3種の特殊構造粒子と耐久性改善技術による実用化など12年間に多くの成果を出したが、報われていない。報われていないが特許などにその足跡が残っているだけでなく、悩みを相談した方から頂いた手紙など転職時の状況を示す証拠やゴム会社が無機材質研究所に支払った特許報償の記録など大切に保管している。その中で、今では笑い話として友人に話したりしている、転職後に技術指導のためゴム会社の研究所へ通ったが、「もう来なくてよい」という手紙を頂いた体験がある。技術指導は無報酬で行っていた。あるいは、高純度SiCの事業化は数々の受賞をしているが、そこには当方の名前は書かれていないだけでなく、事業化に至った歴史には嘘が書かれていた。たまたま某学会の技術賞審査員を担当した時に目にした推薦書には当方が転職して開発が始まったことが書かれており、無機材質研究所の名前が入っていなかっただけでなく、住友金属工業の名前も入っていなかった。ゆえにコメントとして産学連携による成功例として記録に残すべき典型的成果とコメントをつけたところ、どのようになったかはここに書きにくい。人間は生きるべきである。生きておればこのような笑い話に遭遇する。渡る世間は鬼ばかりかもしれないが、そこで出会う神様のような人物や鬼に隠れて応援してくれる人々は人生を生きる意味を教えてくれる。何といっても苦しい体験があればこその幸福感である。生きていてよかった。パワハラなどの組織問題をこの世から無くすには、まだまだ時間がかかる。しかし、一人一人が生きる選択をすることは今すぐにできる。悩まれている方も弊社へご相談ください。弊社はあらゆる問題についてその解決法を指南いたします。

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