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2023.03/10 次世代エネルギー

日本の自動車業界は周回遅れだのマスコミは騒いでいるが、必ずしもそ正しくない。トヨタに関して電気自動車の開発遅れを指摘し、未来の暗い見通しが語られているが、これも間違った見解かもしれない。


電気自動車の充電時間がかかる問題や、バッテリー積載による重量増を考えると将来の車を動かすエネルギーに関して大きなイノベーションがあるのかもしれない。


例えば20年以上前にアメリカクリントン大統領は、ナノテクノロジーの推進とバイオプラ開発について国家戦略に位置づけたが、今ようやくそれが花開こうとしている。


バイオエネルギーに関して研究段階から開発段階に移行する動きがあり、飛行機燃料の本命と考えられている。重量増となる電気飛行機は現実的ではないのだ。


もし、バイオエネルギーが飛行機の燃料として100%用いられるようになったときに、これを自動車燃料として使用する可能性も出てくる。


日本では1980年代からムーンライト計画と呼ばれる国家プロジェクトによりガスタービンの高効率化研究が進められ、世界最高効率のガスタービンが普及しようとしている。これをバイオエネルギーで稼働させれば原子力発電が不要となるかもしれない(注)。


1980年代にすでに原子力発電よりも低コストになる見通しが立てられて開発されてきたのである。当時は福島原発の問題など考えられていなかったので、原子力発電のコストを今よりも安く見積もっている。


次世代エネルギーについて冷静に過去の開発成果を見直しながら考えてゆくと、未来の自動車の動力が100%電池だけのエネルギーで動いている予想が外れるかもしれない。


もしトヨタがバイオエネルギーに投資して一気にバイオエネルギーを普及させたなら、自動車エネルギーに対する未来予測が大きく変わる可能性がある。


(注)バイオエネルギーを燃やすと二酸化炭素を発生するがLCAで見積もると化石燃料よりも大幅に少なくなる。電気自動車の優位性は、日産のePowerで証明されている。ガソリン車に比較し、動力の制御が容易となり、乗り味が高級になる。また、発進時のタイムラグもガソリンエンジン車より俊敏で、シグナルレースでは必ず勝てる。時速50kmまでならフェアレディ-ZやGT-Rよりもオーラの方が速いので、一般道のシグナルレースでは、軽量の発電機を積んだ電気自動車、オーラNISMOに敵なしである。このように電気自動車には、ガソリンエンジン車には無い楽しさや高級感が出てくるので、将来電気自動車の市場占有率が高くなる予測は立つが、それがすべて電池100%の自動車にならない可能性が出てきた。長距離輸送を考えるときに電池の充電時間というのは大きなロスとなる。

カテゴリー : 一般

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