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2023.09/07 MBD

モデルベースデザインとかモデルベース開発という言葉が1980年代のアメリカで生まれているそうだ。これは故田口玄一先生との雑談で伺った話である。


タグチメソッドもそのカテゴリーのメソッドとして最も優れているとの説明だったが、確かに損失関数で、研究開発から市場まで同じパラメーターで一気通貫に記述できたなら、モノづくりの流れの中で、セグメントごとのモデルが異なってもO/Pを揃えることができるので、モデルベース開発となる。


しかし、各企業の現状はQC手法で品質管理が行われており、そこで損失関数は使われていない。すなわち、タグチメソッドでモデルベース開発の思想を川下まで行おうとするとそれなりのイノベーションが必要となる。


損失関数は、品質が失われたり低下した時の社会的損失を例えば金額ベースで表すことができ、管理がしやすいが、現状のQC手法とどのように整合性を取ってゆくのか難しい問題が存在する。ワイブル統計さえもうまく使いこなされていないのに、である。


しかし、トランスサイエンスの時代となり、科学で問うことができても科学で答えることができない問題が溢れてきて、科学的品質管理手法というキャッチフレーズで1960年代から普及してきた手法ならDXの進展もあり大きく転換しても良いのではないか。

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