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2024.03/02 射出成形技術

20年以上前の話だが、某大学で射出成形技術を研究されている先生に、その目的を伺ったことがある。すると、どのようなコンパウンドが納入されても安定した射出成形ができる技術、と言われた。


おそらく、多くの射出成形を研究されている先生方の目標かもしれないが、間違っている、と言わざるを得ない。高分子材料のプロセシングでは、どうしても前工程の影響を受けるのである。


すなわち、どのような努力をしても、良好な射出成形体を製造することができないコンパウンドも存在する。だからやらなければいけない研究テーマは、コンパウンドのトラブル発見法かもしれない。


40年以上前に、ゴム会社のタイヤ工場で工場実習を体験した。そこで出会った職長が押出成形を40年経験された方だった。その方曰く、押出成形技術は行ってこいの世界だ。


これはどのような意味かというと、コンパウンドの素性がそのまま押出成形で出てしまう、という意味である。すなわち、コンパウンドが出来損ないだったなら、良好な押出成形などできない、というのである。


これは射出成形でも言えるのではないか。良好な射出成形ができるコンパウンドの性能が本来研究すべきテーマではないだろうか。


当方は成形メーカーの立場でコンパウンドの問題をいろいろ見てきた。そしてコンパウンドメーカーがいつも誠実に対応してくれるわけではないことも体験した。


ドラッカーは誠実真摯に、と言っていたが、ダイハツの不祥事や当方のコンパウンドメーカーとの気まずい体験、それよりもひどいのが、当方の転職原因である。当時当方含め同じ職場の3人が転職している。


そのころから日本には誠実真摯という知識労働者の姿が怪しくなったのかもしれない。そのうえでの失われた30年だろうと思っている。株価が上がりだした。これから日本が浮上できるかどうかは誠実真摯な姿勢で仕事ができるかどうかだろう。


高分子材料の分析評価はセラミックスよりも費用がかかる。それを効率的に行いトラブルの解決をするにはコンパウンドメーカーの協力が必要である。


そのためには成形担当の立場でトラブルの解決法を知っておいた方が良い。今月技術情報協会とゴムタイムズでトラブル解決法のセミナーが行われます。弊社へお問い合わせください。

カテゴリー : 一般

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