活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2025.02/01 下水道対策を早急に!

埼玉県八潮市の事故は人災ではないか。ニュースで報じられた内容を聞く限り、信頼性工学の観点で事前に回避できたように思う。


ニュースによると、下水道内部ではコンクリートの腐食性ガスが発生しているという。これが分かっていたならば、下水道の直径より少し幅の広いコンクリートの板か腐食防止された木製の板を敷き詰めておけば今回の事故は起きなかったと思われる。


板分のコストがかかるだけであり、今回の事故の状態を考えると十分に経済的な対策だと思う。腐食が前提に寿命が考えられていたような報じ方を聞き、腐食が過剰に進んだ時の防止策がとられていないのは信頼度を著しく下げる。


また、下水管の点検は3年ほど前に行われ、腐食はあったが異常は無かったという。実はこのような場所では腐食評価を他の場所よりも厳しく点検する方法がとられなければいけない。


事故が起きる前には分からなかった、というのは、軟弱地盤という情報があったので言い訳にもならない。また、道路の穴の点検車を定期的に走らせていたが異常は無かった、というのも甘い。


今回の事故の状況を観察すれば、長時間かけて穴が開いたのではなく、短時間で穴ができているのだ。最短でできる時間を計測し、それを基準にして道路の穴点検をすべきだった。


技術の信頼性をどのように上げて、それを保証するのかは、経験知であり、形式知として成立していない。当方がここで書いた内容は批判ととられるかもしれないが、人の命がかかわる問題では、どれだけ厳しくしてもその限界はない。


早急に全国の下水管で危険性のある管の上に板もしくは管の1/4を覆える半円状のコンクリートをかぶせる工事を行うべきだろう。そうすれば、万一管に傷ができても土砂が入り込むことを防ぐことが可能となる。

(注)本提案は特許出願可能な内容であるが、公共性が高いので無料でアイデアや考え方を開示している。ご興味のあるかたはお問い合わせください。

カテゴリー : 一般

pagetop