2025.02/04 検討中です。
表題は孫正義の出席される会議でのNGワード、という記事があった。ソフトバンクの意思決定の速さを象徴する話題として記事にとりあげられていたのだが、もっともである。
ゴム会社でY本部長からU本部長に交代した時に、企画書を提出した管理職にU本部長は、まずモノ持ってこい、と言って企画書を受け取らなかった。いわゆるアジャイル開発である。
アジャイル開発はソフトウェアー業界で生まれた、と誤解されている人がいるかもしれないが、ゴム会社の研究所で始まった、と思っている。
Y本部長時代あるいは、U本部長と交代したI本部長時代は、U本部長と異なり、否定証明でも最大の成果と評価されていて、当方は不思議に思っていたが、U本部長は大変分かり易いマネジメントだった。
まず、モノに仕上げてみて、不完全なところ、あるいは現在の技術で実現できないところを確認してから研究を始めよ、と申されていた。
モノができないような企画は、10年以上あるいはそれ以上の研究期間が必要になる可能性がある、とも申されていた。ゆえにU本部長の時代には、検討中です、は言う機会は無く、常に進捗を報告することになっていた。
モノを示す限り、何でも研究テーマにできたので、研究を自由にできた。また、高純度SiC半導体治工具事業もU本部長の時に立ち上がり、住友金属工業とのJVとしてスタートしているが、I本部長に代わり、社長印の押されたJVであるにもかかわらず、電気粘性流体をテーマにするように迫ってきた。
FDが壊れたり、ナイフが机の上に載っていたり、と異常なことが起き始めたのもI本部長の時である。そして新入社員は数カ月で辞め、当方と同僚も転職することになる。住友金属工業とのJVは、新日鉄との合併が行われるまで続き、合併後はゴム会社で事業継承され、現在は愛知県のMARUWAで続いている。
カテゴリー : 一般
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