2025.02/15 日産はどうなるのか
木曜日に別々の会見が行われたが、ホンダと日産の話し合いが決裂し、日産社長の資質がニュースになっている。良いことが書かれているニュースはない。ほぼダメ社長と各ニュースは伝えているのだろう。
しかし、ホンダも褒められたものじゃない。喧嘩別れに近い状態だった。別れ方をもう少し考えてほしかった。さらに日産社長はダメだとほのめかすことを記者会見で述べている。
昨日決めたことが、今日の会議でひっくり返っている、とホンダ社長は日産社長との話し合いの状況を記者団に打ち明けていたが、いわゆる伝書鳩社長と言っているようなものだ。
確かにダメな社長かもしれないが、一応日産で出世して社長になられた方なので、それなりの敬意を示してあげても、と思ったのだが、よほど腹が立ったのだろう。共倒れを恐れ日産に決断させるために早々と子会社化を持ち出した可能性がある。
日産の経営資産は、現在の企業規模とその位置づけから日産だけのものではない。ホンダ経営者はそこを考えることができなかったのか。せめてコニカとミノルタの統合のような円満な協議にできなかったのか。
このホンダと日産の提携話はご破算になったが、日産の今後の動向は、社長のリーダーシップだけでは難しい、というのが多くの記事で語られている。ホンダから無いに等しいと否定されたリーダーシップではなお厳しいのだが—
今回の提携破談において、このようにニュースで報じられてきたので、日産の経営実態を世間が知ることになった。せっかく良い製品を世の中に生み出していても、その良さがうまく伝わらないどころか倒産の危機である。
ゴーンが社長になった時、すぐにリストラが断行された。しかし、リストラしすぎたのでその舌の根の乾かないうちに、リストラした中堅技術者に「戻ってこい」という手紙をばらまいている。
当時はSNSが無かったので話題になっていないが、今なら笑い話になっていたかもしれない。リストラされて国の研究所へ転職された優秀な方から、ゴーンの署名の入った手紙を見せていただいたが、朝令暮改のような意思決定の速さだった。
かなり多数の方に配布されたので週刊誌で話題になってもよさそうだと当時思ったが、手紙を受け取られた方はそれを公開されなかったのだろう。ただ、社長とはゴーンのように節操がないくらいの意思決定と実行ができなければいけない。伝書鳩社長では迷走状態になるだけである。
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