2025.03/08 認識の違い
トランプ大統領とゼレンスキー大統領との口論は、歴史に残る出来事である。また、これが全世界に放映されたのだが学ぶべきことが多い。
ある問題があって、認識の違いが常に生まれていることを時々忘れる。そして、相手の見解に感情的に反論し、すべてを台無しにしてしまうのは、お互いの立場や役割を考え、問題を捉えていないためである。
ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵略に対して戦っている立場であり、トランプ大統領は、それを援助してきた国の大統領である。
それぞれの大統領は、国民の代弁者であり、国家の代表である。この立場の違いは大きい。ゆえに認識の違いも当然大きくなる。これをわきまえた発言や態度が両者に求められたのだが、結果は見苦しいものになった。
面白いのは、この口論を見苦しいと認識していない見解もこの1週間見つけることができ、この年になってもなお学ぶことが多い。
今回このような口論があったとしても、トランプ大統領は停戦交渉を進めるだろう。そして、ゼレンスキー大統領は、国民のことを考えたなら、それを受け入れなくてはいけない立場なのだ。
アメリカの援助が無くなれば、戦争継続が不可能なことは現在の戦況から明らかである。また、トランプ大統領がこれまでのような支援を認めるはずがないのだ。
国際政治の残酷さは、今に始まったことではない。国際政治に限らず、人間社会では、少なからず認識違いというものが生じる。そのとき、それをどのように修復してゆくのかは、お互いのゴールを一致させるように日々努力する以外にない。
今回の出来事は、第二次世界大戦から80年過ぎても国際社会で共有化された平和な世界が夢物語であることを世界に示した。
カテゴリー : 一般
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