2026.04/30 研究開発プロセス(12)
研究開発プロセスにおける企画については、20世紀にその方法や評価等についてよく議論されて、各社工夫された方法で運営されていると思われる。高分子同友会で定期的に研究開発の実施態様アンケートが行われているが、そのアンケートにも企画について悩みが書かれていた。
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企画書の書き方やそこに盛り込む内容は古くから知られているが、それらの評価法は各社の事情もあるのかもしれない。研究開発マネジメントの著書が数冊ある浦川氏は、企画書を持ってくる前にモノ持ってこい、と企画会議で研究所の管理職に命じて噂になった。
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この方の企画会議におけるテーマ評価はオブジェクト指向に近かった。仮説に基づく企画書を排除した点にもそれが表れている。この方法で、当方の半導体治工具事業は、事業としてスタートできたのでマネジメント手法として間違いではないのだろう。
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しかし、研究所の中間管理職には評判が悪かった。世の中にない技術を創り出そうと研究するのではないか、とマネジメントに関し果敢に議論を挑んだ管理職がいたが、まず世の中にニーズがあるかどうか考えないのか、*学生より甘い、と一括されて粉砕している。
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今ならば大問題となる発言であるが、ニーズを満たす製品をとりあえず作ってみる、という考え方は、アジャイル開発の手法である。ただし、浦川氏は、オブジェクト指向やアジャイル開発などソフトウェアー分野で話題になり始めた手法を知っていたわけではない。
カテゴリー : 一般
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