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2025.03/12 新幹線の連結事故

先日起きたハヤブサとこまちの連結部分が外れた問題は、設計ミスではないか。故田口玄一先生は、新幹線のロバストの低さについて、ときどき話されていた。


テレビのニュースで、今回の事故原因の説明を聞き、信頼性工学の観点で問題のある設計であることを知った。


まず、驚いたのは、外れてはいけない連結部分には万が一の対策がとられていなかった、という点である。すなわち、連結部分はすべて電気仕掛けで、万が一誤動作した時の対策が設計段階からとられていなかったことをニュースは告げていた。


これは、ロバストの低さというよりも設計ミスと思われる。電気信号が誤動作しても外れないような対策として、連結した後に手動で1本外れ止めをする方法が考えられる。


これは、信頼性工学の観点から基本の対策となる。新幹線の設計では検討されなかったのだろうか。もしそうだとすると、故田口先生の嘆きよりも新幹線の開発過程に悲惨な光景が目に浮かぶ。


モノづくり日本と言われ、品質の高さを誇ったのは50年前のことで、今はそれが伝承されていない可能性がでてきた。製造業は一度基本にたちかえり、技術の見直しをする必要があるのかもしれない。


電気回路の点検は当たり前だが、手動でピン止めする仕掛けを全車に展開してはいかがか。アナログ的対策だが、一番確実な方法である。電気信号にエラーがあっても外れない。

カテゴリー : 一般

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