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2025.04/25 AIブームと不易流行(11)

こうしたコツが有効なのは、AIがプログラムされたアルゴリズムで動作しているからである。生成系AIで上手に回答を得たいのであれば、そのアルゴリズムに適合させるように質問をデータとして入力する必要がある。


情報工学では、プログラムはアルゴリズムとデータからなる、と説明されるが、AIへの質問は、アルゴリズムで動作しているAIにとってデータなのだ。生成系AIは、質問者のデータで駆動されて回答を出すプログラムである。



事例として、樹脂のフラクトグラフィーをChatGPT4oで行った。N社フィルムカメラF100のフィルムカバーフックが、使用頻度が低いにもかかわらず耐久寿命前にクリープ破壊した破面のデジタル画像をここでは用いている。



衆知のように樹脂のフラクトグラフィーは科学の形式知として確立していない。金属やセラミックスのs成果から、もっともらしい回答を出してくる。


ところが、プロンプトデザインに配慮しなければ、知ったかぶりの適当な回答を出してくる。樹脂やゴムのフラクトグラフィーは研究段階の技術であるが、金属やセラミックスの形式知や経験知の情報を活用して、正解と思われる回答を出してくるのは興味深い。

カテゴリー : 一般

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