2025.04/27 納谷橋饅頭と浄心饅頭
表題の饅頭は、いずれもこし餡が特徴の薄皮饅頭だった。納谷橋饅頭は、うっすらとお酒の香りがついた酒饅頭だった。ふと食べたくなってネットで調べたら出てこない。
いずれも名古屋の銘菓なので不思議に思い、chatGPTに尋ねたら、閉店したという。いつ閉店したのかさらに質問しても、ネットには情報が無いという。
いろいろ調べていたら、おきな堂のもみじ饅頭の閉店情報が出てきた。もみじ饅頭と言えばB&Bの漫才で全国区になった岡山の銘菓で、おきな堂のもみじ饅頭はケーキの生地に近いふわふわのおいしい饅頭である。
人形焼きと似ているが、ここのもみじ饅頭は、人形焼きよりもふわふわである。もみじ饅頭はおきな堂以外でも類似品は岡山に多いが、ここのクリーム入りもみじ饅頭は絶品である。
人形焼きももみじ饅頭もこし餡の製品が多いが、中には粒あんの製品もあり、それぞれあんこに関してルールはないようだ。しかし、浄心饅頭と納谷橋饅頭はこし餡が特徴である。
あんこに関して、粒あん派が多いと思うが、浄心饅頭と納谷橋饅頭のこし餡を食べると、あんこが二種類あることに納得する。すなわち、クリームの様な舌触りでありながら硬さも適度にあるこし餡であり、これを味わうと粒あんとの比較が無意味に感じるのである。
三重の赤福もこし餡であるが、その舌触りは柔らかいので浄心饅頭と納谷橋饅頭のこし餡には及ばない。我が家の近所に鶴瀬という和菓子屋があり、そこのこし餡のほうが、浄心饅頭と納谷橋饅頭に近いがもう少し硬さが欲しい。
おそらく、配合技術以外に分級技術と混練技術両者が、こし餡の味わいに効いているのだろう。浄心饅頭と納谷橋饅頭を最後に食べたのは、学位を取得した頃である。
菓子業界について調査したことが無いが、おきな堂のもみじ饅頭にしても売れ行きが落ちていないのに閉店している。後継者不足なのだろうか。赤福にしても鶴瀬のこし餡にしてもこし餡のおいしさを教えてくれるが、浄心饅頭や納谷橋饅頭のそれは、一段階上のおいしさだった。
閉店情報を事前に知ることができたなら、製造方法をヒアリングしたかった。記憶を頼りにリバースエンジニアリングし、いつか復活させてみたい。
最近ロバストは低いが、たまにものすごくうまい味噌汁のできる時がある。朝ボーとしながら作っているので因子が不明であるが、料理もプロセシングが味に影響する。
カテゴリー : 一般
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