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2025.06/01 宮城野親方の退職

元白鳳、宮城野親方が退職届を出したという。大の里の横綱昇進で相撲協会会長になれないと悟ったのかもしれない。相撲協会は受理するだろう。過去に大相撲に多大な貢献をした貴乃花も若花田も大鵬も皆相撲協会は追い出してきた。


優勝回数という実績では宮城野親方は、現在のところトップであるが、隠れた悪行の数々は一部で知られている。それだけではなく横綱時代にも見苦しいかち上げで勝ち星を積み重ねてきたのである。


横綱には大の里のような横綱相撲が求められている。大の里は全勝優勝目前に金星配給王になるかもしれない横綱に負けているが、八百長ではないにしてもできすぎている。


本人は全勝優勝は横綱になってからと考えたのかもしれない。宮城野親方との違いはこのような気配りにある。圧倒的な強者は日本では潰されるのだ。大の里のように自然と弱みを見せられるような人物が日本では成功する。


この観点で、宮城野親方は典型的な悪役であり、当初相撲協会に残ろうと考えていたことにびっくりしている。日本社会で嫌われる圧倒的な強さで生きてゆくには、日本という国に拘らないことである。


宮城野親方の決断は変わらないだろう。また、仮に相撲協会から慰留されても残らない方が良い。サラリーマン社会でも一度辞表を提出して慰留されて残っても良いことはない。


イチロー氏も国民栄誉賞を固辞しているが、その気持ちを理解できる。また、彼の行動は時として賛否が分かれるが、それが彼のカッコ良さである。


優等生にすべての面で優等生で生きることを求めていては、優等生は能力発揮が難しい。イチローは野球文化のために努力している。宮城野親方はモンゴル相撲の文化と、もし、日本に感謝の心があれば日本の相撲文化のために生きてゆけばよいのである。

もし、後者の気持ちがあれば、微力ながら応援したい。何やかやと言っても今のところ彼以上の記録の残った横綱はいないのであり、日本相撲の宝であることには変わりない。また、世間から悪役に見られていても立派なリーダーになれそうなオーラがある。


日産の社長や元役員について、ネットではいろいろ書かれているが、日本という国はリーダーの選び方が下手な社会であるのかもしれない。あるいはリーダーの育て方が下手なのだろう。


宮城の親方にも若いころアドバイスする役目の方がいたはずである。しかし、その指導が成されていたとは思えないような、粗い取り組みで、再三横綱としてどうなのか、マスコミが批判していた。

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(注)ドラッカーは働く意味を貢献と自己実現と定義した。恐らく働いて成果を出してもそれが認められて承認欲求が満たされることは無い、と悟っていたのだろう。白鳳も相撲協会で働くならば、貢献と自己実現を心掛けなければいけない。ところが貢献する意欲も無くなり、自己実現する目標も無くなれば、退職するのが一番良い選択肢である。大の里というスターが誕生して、相撲協会も白鳳を必要としていないのだ。今魅力ある組織が社会から求められているが、この問題のヒントになる。ドラッカーの定義を超える働き甲斐のある組織の姿は明らかである。

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