2025.10/08 高分子の成形体品質管理
高分子材料に限らず、金属でもセラミックスでも成形体の品質管理において、外観検査は、その成形体の用途や価格に応じて行われている。全く外観検査など行われていない製品も存在する。
例えば100円ショップの射出成形体には、稀に外観のひどい製品に出会ったりする。しかし、それが気にならない用途なので、クレームをつけたりしない。
40年以上前に秋葉原では、梱包されていないパソコン部品がワゴンで販売されていたりした。ハードディスクの入っていないハードディスクケースや、キーボードまでバルク価格として、恐らくブランド品の半値近くで販売されていたように思う。
ビニール袋に入った状態で、成形体にも品質管理の証紙も貼られていない製品の外観は、どこかに問題があった。恐らく製品の外観検査ではじかれた部品なのだろう。
外観に問題を抱えていたが、購入して使用してみると、電気的機能には問題なく使用できた。やや色むらのあるハードディスクケースにバルクで購入したハードディスクを入れて、5年ほどトラブル無しで使用できた思い出がある。
このような部品が大量に秋葉原に並んでいる状況から、射出成形体の外観検査は、成形プロセスの途中で行わず、半製品あるいは完成品になってから行われていることが推定された。
MS-DOSの時代には、このような怪しい製品が秋葉原に売られていたのだが、20年ほど前あたりからこのような製品を見かけなくなった。完成品が安くなったので、怪しい部品は売られなくなったのだろう。
10年ほど前にキーボードにお茶をこぼしダメにしたので、ヤフーオークションで探したところ、メーカー不詳の500円キーボード新品を見つけた。
送料1000円かかったので、1500円のキーボードなのだが、裏面の樹脂の引け模様以外難点は無く、10000円以上のキーボードと遜色のない使い心地である。
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