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2025.10/13 温故知新

多くの技術者は、一因子実験を行っているのではないか。タグチメソッド(TM)が普及したと言われているが、最近の状況は、自動車業界や事務機器業界などの一部の業界でTMが使われているだけと聞く。


TMを使用しているかどうかを問わず、とにかく実験でデータを取得後、それを解析して問題を解く、というのが、今も昔も変わらない技術者の日常のように思う。


1970年代に研究所ブームが起き、企業でも基礎研究が重視されて行われるようになって50年たった。この50年間のデータを見直したことがあるだろうか。


当方が1991年に転職した時にびっくりしたのは、特公昭35-6616を出願した企業で、この特許を否定する技術開発が行われていたことである。30年近く前のことである。


当方の転職後の最初の成果は、否定証明された技術を、当方が7歳の時に出願された特許を基に実用化技術として新商品に搭載した帯電防止技術である。


この技術は日本化学工業協会から賞を頂いているが、シミュレーションで否定証明の報告書を否定し、30年以上前の技術を復活させている。


この時のデータは、古い報告書からデータを採取し、特許からもデータを拾いながら、シミュレーション結果と見較べて、科学的に正しい否定証明の否定を行っている。


科学的に正しい結果が導かれていても、間違っている答えはたくさん存在する。科学的に正しいとは何かを少し考えた方が良い。

カテゴリー : 一般

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