2026.03/25 餃子と中間転写ベルト(1)
20年以上前の話になるが、国内トップメーカーからコンパウンドを購入し、5年以上研究開発された中間転写ベルトの押出成形プロセスによる量産立ち上げが行われていた。
しかし、歩留まりが10%前後と低く半年後の量産が始まれば大幅な赤字となることは自明であった。そこで、担当していたリーダーは、当時窓際だった当方に役割を代わって欲しい、と言ってきた。
そこで、たった3カ月で世界初のカオス混合によるコンパウンド工場を3カ月で立ち上げ、歩留まり100%で量産立ち上げに成功した話を以前この欄に書いている。
初めての会議でカオス混合を提案したところ、樹脂メーカーの営業部長から「素人は黙っとれ」とか「勝手にコンパウンド工場でも建てて作ってみろ」とか言われた話である。
この時同席した部下の課長が、「倉地さん、これからはこの会議私に任せてください」などというので、当方は半年しかない時間を無駄にせずに済んだので、部下に感謝しているが、部下は当方が単身赴任しておいしい餃子の作り方を開発した話を聞いていた。
昨日書いたような自慢話を部下にしていたのだ。だから、会議の席でのある意味無礼な申し出も快く聞き入れ、会議終了後、「3カ月後に当方のコンパウンドができたら、トップメーカーのコンパウンドとの性能比較表を報告書として提出してください」と命じている。
部下は驚き、「本当にコンパウンド工場を建設するのですか。」と、尋ねてきたので、「本日のできごとを正確に議事録に残して欲しい。コンパウンドメーカーもコンパウンドの内製化を認めた」と書いておいて欲しい、とお願いしている。
カテゴリー : 一般
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