2012.12/07 出版事業
今年のベストセラーは、阿川佐和子著「聞く力」。残念ながらミリオンセラーが生まれない年になりました。地域の書店も20年前に比較し半減しました。ますます本が読まれなくなってきているのです。この傾向は10年前からあり、一方で専門書は値段が上昇傾向でした。情報はインターネットで容易に入手できるようになりました。インターネットの影響もあると分析されているのですが、書籍の役割はインターネットの情報と異なるところにあると考えています。
弊社は、漫画がヒットしている電子書籍業界に専門書に特化して参入しました。インターネットと書籍の境界に面白い事業ができるのではないか、専門書を安価に提供できるのではないか、と考えて事業を開始しました。弊社の販売しています書籍は、電子書籍ならでは、を目指しています。例えば、写真集「つばめ」は、都市でツバメが見られなくなるかもしれないと、撮影したての写真を半月で写真集に仕上げました。予感は的中し、今年から近所でツバメが見られなくなりました。突然の現象です。原稿から出版まで電子出版はスピードアップされます。
「高分子材料のツボ」などの電子セミナーは、電子書籍ならではの工夫をした書籍とは呼べない書籍です。「技術者が欲しかった中国語入門」、「会話から入る中国語基本5文型」などは、会話をクリックしますと音声が出る通常の書籍ではできない付加価値をつけた書籍です。
現在来年に向けて新しい企画を計画中です。漫画が主流の電子出版界の潮流に乗りアニメ調の専門電子書籍というコンセプトですが、決して軽い内容ではなく、双方向の面白い読みたくなる本を検討中です。ご期待ください。
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