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2016.11/12 ヒラリー・クリントン氏敗戦の弁

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今回のアメリカ大統領選ほど世界中から注目され、その結果で世界に衝撃を与えた選挙は無いだろう。そのアメリカでは選挙終了直後に反トランプデモまで起きるほどの混乱である。
 
選挙戦を通じて世界中の多くの人たちが初の女性アメリカ大統領の誕生を信じていたに違いない。ヒラリー・クリントン氏は敗戦の弁として、次のように語ったという。
 
「皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しいんです。私は、自分が信じるもののために、生涯をかけて戦ってきました。勝ったことも、負けたこともあります。辛い思いもしました」
 
「あなたたちも、勝つこともあれば、負けることもあるでしょう。負けることは辛い。でも、決して、信じることをやめないでください。正しいことのために戦うことは、価値のあることです。やるべき価値のあることなんです」
 
年齢を考えると、ヒラリー氏にとっては大統領になる最後のチャンスだったに違いない。一度目のチャンスは党代表にもなれなかった。彼女が若い人に語った言葉はおそらく本心だろう。研究開発には勝ち続けたが、サラリーマン人生としては敗者に分類される当方にとって勇気が与えられた言葉である。
 
人生の節々で勝負しなければいけない瞬間は多い。それを逃げていてはだめで、常にチャレンジせよとヒラリー氏は語りかけているのだ。チャレンジで負けることは辛い。敗者の経験の多かった当方には、今回負けてもなおかつチャレンジすることの価値を訴えたヒラリー氏の言葉が負け惜しみに聞こえなかった。
 
弊社が提案している問題解決法とは、ただ問題を解き答を求める方法ではない。意志決定までも促す方法なのだ。意志決定しチャレンジした結果負けることもある。だからと言って答えが間違っていたのではない。自分が価値あると思ったことには、生涯をかけて戦う必要があり、それゆえ意志決定はその場しのぎではだめで、正義を信じて行う。その時ドラッカーが言うところの誠実と真摯さが表に出てくる。
 
 

カテゴリー : 一般

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