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2017.07/01 カレーライス(3)

おいしいカレーライスを科学的に作り出すことが可能だろうか。おそらく一つの真理として導き出すためには、「おいしい」という定義から入らなければならないだろう。仮に定義できて、おいしいカレーライスを作り出すことができたとしても、汚い実験台の上で食べたならその味もだいなしになる。

 

そこで食べる環境までもおいしい定義に入れるとしたら、この定義そのものも大変に難しくなってくる。しかし技術的においしいカレーライスを作ることは可能だ。またそのためのルーを開発することも容易で、その証拠に市場に行けばいろんなカレールーが店頭に並んでいる。

 

どんなに安いルーでも父親が愛情込めて作れば、香辛料が機能してカレーと呼べる料理になっておれば、少なくとも家族は、「おいしいカレーライス」と言ってくれる。

 

だから、おいしいカレーライスを科学的に作り出すことが難しくても、香辛料の機能を損なわないようなプロセスを用いる限り技術的には容易である。また、おいしいカレーライスを作るためにあえて科学を道具として使う必要はなく、食べる人を想像しながら愛情を込めて作れば良いのである。

カテゴリー : 一般

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