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2018.04/14 ドラッカーの遺言(13)

「成果をあげることは、一つの習慣である」とはドラッカーの名言である。また「頭の良い人ほど成果をあげられない」も同様で、この名言と並んで出てくる。写真会社で管理職として20年勤務して、確かにそうだ、そしてその原因は子供の頃から学んでいる科学に原因がある、と思った。

 

部下からの質問で困ったのは、仕事のゴールを無視して、オペレーションだけを聞いてくる時だ。オペレーションを実行すれば何か結果が出る。大切なのは、その結果が、仕事のゴールとどのような関係にあるかということだ。オペレーションの結果がいつもゴールと密接に関係しているとは限らない。

 

例えば、業務計画を立てたとする。この計画は必ず仕事のゴールを目指して立案されているはうだが、途中のオペレーションで得られる結果が、必ずゴールと密接に関係しているかどうかは保証されていない。オペレーションがゴールから逆向きに推論されたものならば、ゴールに関係した結論が得られるが、ゴールに対し、前向きの推論で考え出されたオペレーションでは、いつでもゴールに関係した結論が得られるとは限らない。

 

また、仕事の進捗によっては、仕事のゴールに肉薄した状況になり、当初計画に盛り込んでいたオペレーションが不要になることだってある。また、業務途中でアイデアが浮かび、ゴールに肉薄できるオペレーションが実行できるならばそれを優先したときなど途中のオペレーションが不要になる。

 

こうしたら、こうなるかもしれない、だからこれをやりたい、というのが口癖の人もゴールを意識して考えていないことに気がついていない。いくら途中のオペレーションについて細かい議論をしてみても、そのオペレーションで得られる結果がゴールではなかったときに細かい議論が無駄になることがある。途中のオペレーションの議論よりも常にゴールにどれだけ近づけるのか、という議論が重要だ。具体的な事例を明日示す。

 

 

カテゴリー : 一般

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