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2021.02/25 栃木の山火事

すでに発生から5日目で未だ鎮火の見通しが立っていないという。火事は21日午後3時半ごろ登山者からの通報で見つかったという。

 

このような大規模な山火事は、北米の針葉樹林で頻発している。1950年頃には数学者が山火事の数理モデルを考える過程でパーコレーションの問題を解いている。

 

パーコレーションについてはn次元の問題まで解決され、山火事についてもシミュレーション可能な時代になった。しかし、山火事は早期対策がすべてであり、これに失敗すると大規模化する。

 

山火事の初期に空からの消防活動は有効だが、今回の規模になってくると鎮火目的には効果が無く、延焼を防止する程度となる。

 

火事の原因その他消防活動の検証は鎮火後となるが、山火事の大半は人為的原因であり、今回もその可能性が高い。また、山火事が発見されたならすぐに自衛隊にお願いすべきと思っているが今回それがなされていない。

 

アメリカやカナダでは山火事専用のヘリコプターを準備していると聞いている。山火事は、燃え広がり方で地表火、地中火、樹冠火、樹幹火に分類される。

 

すなわち地上の消火活動だけでは完全に鎮火することが難しく、空中からの消火活動が不可欠である。ゆえに消防活動にも高度な戦略と戦術が要求される自然との戦いとなる。

 

日本では広葉樹が多いので今回のような大規模な山火事は多くは無いが、地球温暖化が進み気象現象も変化しているので、消防署が中心になって専門部隊を編成する必要があるように思う。

 

山火事は、大規模化すると科学的な対策が難しくなり、最後は神頼みとなる。これが十分に理解されていないのではないかとニュースを聞きながら感じた。日本は森林大国なので山火事専門部隊を編成すべき時代になったと思う。

 

カテゴリー : 一般

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