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2023.05/06 渋滞の実況中継

このゴールデンウィークにおける高速道路の渋滞について、ワイドショーの「ひるおび」で実況中継を展開し、批判の意見が出ている。


実際には賛否両論あるのだろうが、昔は批判意見など出なかった。ところが今回は渋滞予測の検証と謳っていた点が批判されたらしい。


これも当方は興味深く思った。かつてはたとえ渋滞予測の検証のための中継でも誰も批判しなかったのだ。むしろ科学の視点では実況中継は重要な位置づけになり、国民全員それを理解していた。


実際に車を走らせなくても観測データの取れる時代に、なぜわざわざ渋滞に加担するような中継をやるのか、という疑問が批判として出てきているのはデータがどこからでも溢れてくるとみなす時代を感じる。


さて渋滞の実況中継が良いのか悪いのか当方はあまり深く考えていないが、「観測データがどこにでもある」という情報化時代の感覚には少し心配をしている。


いくら情報化時代でもひと手間かければデータが取れるならば、自分でデータをとるのが技術者の心構えとして重要だからである。


世の中にあふれているデータでヒューリスティックに結論を見出し、自己のデータでそれを検証する作業は、いつの時代でも求められることだ。


検証しなくてもモノができてしまえば、出来上がったモノでデータを検証できる。これはアジャイル開発で行う検証である。データサイエンスによりアジャイル開発を行う時に、出来上がったモノの品質確認を行うことはいつの時代でも常識である。

カテゴリー : 一般

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