活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2014.10/08 学位論文

昨日早稲田大学は、小保方さんの学位論文について、「学位を取り消す」という発表を行った。但し一定期間の猶予の間に大学側の指導を受け、適切に訂正された場合には学位を維持する、としている。

 

これまでの話でおかしいのは、かつて小保方氏は提出した学位論文は下書きが誤って受理された、と発言し、訂正版をすでに提出した、という発表を行っている点である。この小保方氏の発表と、今回の早稲田大学の発表は無関係だそうだが、無関係ならば小保方氏の発表は何だったのか、となる。

 

これ以上は書かないが、ドラッカーは誠実で真摯さこそ経営者の重要な資質、と述べているが、科学分野の研究者は、その分野の社長のような存在でもある、ととらえると、研究者でも誠実さと真摯さが求められる。

 

早稲田大学では小保方氏の論文について、それを審査した主査の教授を1ケ月の停職という処分にしたが、これは甘い処分のような気がする。これだけの騒動になっているのである。博士という学位の信頼度が揺れているのである。

 

日本の大学の世界における地位は低いと言われている。それでもノーベル賞を受賞するような優秀な研究者が生まれているが、世界における地位を高めるためには、アカデミアの研究者は自ら厳しく研究に向かい今以上に成果を出すべきだと感じている。研究室にこもっていることが研究ではない。

 

20年前に中部大学で学位を取得したが、その審査の厳しさと親身の指導が今でも思い出として残っている。大学入試の偏差値とその大学の教授陣の姿勢とは関係ないのである。大学を受験するときに偏差値は一つの指標とされるが、騒動が起きた大学の対応の仕方は、それ以上に大学選びの重要な情報である。

カテゴリー : 一般

pagetop