下記セミナーをCMCリサーチ主催により今週金曜日に開催されます。弊社へお問い合わせください。
科学の研究を進めるときに実験は重要である。この実験で得られたデータは仮説の真偽を検討するために使用される。これまで企業の研究開発で行う実験もこのような科学の研究に準じて行われてきた。
しかし、2012年にiPS細胞の発明でノーベル賞を受賞された山中伸弥博士がインタビューで語られていた非科学的手法に世間は驚かされた。また、材料科学の分野ではマテリアルインフォマティクスと呼ばれる研究が注目されている。
さらに、21世紀になりデータサイエンス学部を設置する大学が増加しており、「データ」という情報をもとに現象を考察する技法がアカデミアの潮流となりつつある。
情報科学が進歩し、多量のデータを容易に処理できる時代に、これを活用して効率を上げるだけでなく、そこから思いもよらぬアイデアが浮かぶかもしれないという期待が高まってきた。
すなわち、現象を表現しているデータ群を利用し AIを用いたデータマイニングで新しい「知」を取り出そうと人類が活動を始めたのである。
ところで、科学誕生前の技術開発では現象から機能を取り出すような実験が行われていたことがあまり知られていない。そこでは、機能が動作して出力される結果(データ)が人類に役立つことが重要で、これをデータ駆動による技術開発手法と見なすことができる。
すなわち、データ駆動の実験手法は、人類が新しい機能を手に入れるために科学誕生以前に自発的に行われてきたが、科学の誕生後、それが仮説に基づく実験にデザインされ、データ収集は仮説の真偽を判断する目的として行われるようになっただけである。しかし、トランスサイエンスが注目される現代において、科学で解けない問題を解く手法として科学誕生以前の手法を見直しても良いのではないか。
本セミナーでは、過去の技術開発手法に情報科学で用いられるデータ解析手法を取り入れ温故知新により成果の出た講演者の成功事例を公開します。例えば科学で否定証明された問題を多変量解析で解いて実用化に結びつけた事例や、データ駆動で環境対応樹脂を開発した事例などデータサイエンスによる実験手法を具体的に説明します。
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全世界が注目した昨日16時からのプーチンの演説は、歴史を考えるときに重要である。国際連合の常任理事国リーダーが、現代という時代の物差しで全く許されない行為をしたのだ。
演説の内容だけでなく、その演説の最中にも武力で現状変更を行い、多数の民間人の殺戮を続けている。日本で報じられている内容がどこまで真実であるのか不明だが、ロシアが武力でウクライナへ侵攻していることは事実である。
過去の戦争では、そこに至る過程とか議論されたりするが、第二次世界大戦後の世界では、武力による現状変更はいかなる理由でも許されないことであり、民間人の殺戮は戦争犯罪とするルールが決まっているので、ロシアの行為は悪の行為となるのは明白である。
この事実の前にリーダーは自己を正当化するだけでなく国家まで誤った道へ導く演説をしている。その事実を全世界は昨日生放送で見た。この戦争がどのようなものであるのか、これらの事実の評価で意見が分かれることは無いだろう。
不思議に思うのは、このような事実とその評価についてルールを無視した評価を下す人の存在である。そのような人と議論がかみ合わないのは当然なので、そのような人には、毅然とまず世界のルールを勉強するように命じなければいけない。
研究開発でも同様のことが起きる。科学では真理の追究という一つの目標が明確であり議論になったとしても真理が何かを第三者が証明すれば議論に結論を下すことが可能である。
ところが、科学では事実の確認が難しい時にSTAP細胞の騒動で行われたような否定証明により臭いものにふたをするような科学者がいるから注意しなければいけない。このような科学者にもプーチンまがいがいるから注意を要する。
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退職して加わった新たな習慣は、8時から始まる朝ドラを15分楽しむ時間である。10年間半年サイクルの連続ドラマを見続けてきた。NHKが時代と視聴者を意識し製作していることが伝わってくる。
受信料で作られているドラマと納得でき、NHKの姿勢を理解するために見ておきたい番組だと10年見続けてきて感じた。今回は黒岩結菜という若手女優を育てようという意欲まで伝わってくる。
10年間見続けたドラマの中には感動が今でも残っている作品や、見終わって駄作と感じた作品までさまざまである。駄作と感じた作品でもその時の時代背景を考え、納得ができたりする。
ただし納得できても駄作は駄作である。視聴者の好みランキングでも上位には出てこない。この好みランキングを納得できることから、当方は平均的な視聴者かもしれない。
その当方が今の朝ドラを見ていて、出演者に納得してもそれぞれの演技に、いわゆる「くささ」を感じつまらなく思えたり、その結果15分が長く感じたりする。
前回は15分が短く感じるような展開のドラマだったが、今回は15分のドラマを3分ぐらいで早送りにして見てもその内容を理解できるドラマである。
あたかも昔のドリフターズやすちゃらか社員のようなドタバタ喜劇の印象すら受ける。例えば主役が故志村けんの相手役優香に見えてしまう。
NHKは意図的に今回の早送り視聴を前提としたようなドラマを作ろうとしているのだろうか。前回は早送りそのままのようなドラマだったが。
もし、意図的な演出ならば、それを学ぶと研究開発期間をうまくマネジメントするコツがわかるのかもしれない。ちなみに前回の朝ドラにはアジャイル開発の参考となる要素が存在した。
一方、当方はとんでもないことと思っているが、今回の朝ドラでは余分な研究をやりたくて研究開発期間をうまく延ばしたいときのヒントが得られるかもしれない。
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昨日TVのスイッチを入れたところZ世代はTVドラマを見るときに録画してそれを早送りして鑑賞するのだと説明していた。
特に興味を引くような番組ではなかったので、野球放送に切り替えどのような議論だったのか詳細を見ていない。
しかし、情報化時代に生まれた若者ならそのような鑑賞の仕方もあるのだろう、と思った。当方などは刑事コロンボを内容が分かっていても再放送があれば1時間半丁寧にお付き合いする。
今の若い人にはこの姿がヒマな老人の視聴スタイルと思うかもしれない。さらに、倒叙探偵小説の楽しみ方だ、と説明しても理解されないだろう。
情報化時代の若者は、情報をまずたくさん仕込みそれらを再構成して知を作り上げるスタイルなのだろうと思っている。当方の時代には目の前の現象に対して情報が少なかった時代なので、現象をよく見てそこから知を導くスタイルで身に着けていった。
当方のFDを壊して業務妨害をした犯人は受験勉強を一生懸命行い、そのスタイルのまま研究者に育った人のようで、他人のデータをまとめて否定証明の科学論文を書くことはできても創造的な仕事のできない人だった。
当方の世代にはこのような科学の形式知で固まった知識労働者と現場現物主義で目の前の現象から知を紡ぎながら努力していた知識労働者が混在していた。
今のように大量の情報が存在しない時代だったので、科学の形式知だけ振り回していても尊敬された。しかしトランスサイエンスが認知された時代では、科学の形式知だけで考えているような人は軽薄にみられる。
また、目の前の現象に対して自分で情報を入手しなくてもWEBに情報が溢れているような時代である。アウトソーシングがもてはやされ、自前で知を取りだす努力をしなくても「知もどき」を手に入れることができる。
「知もどき」でもトランスサイエンスの時代には答えを導き出せてしまう偶然もあり、データサイエンスがもてはやされる。これ以上書くとボヤキのようになるのでやめるが、Z世代の知の獲得の仕方で新たな知が創造されることを期待をしたい。
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知識には、形式知と経験知、暗黙知があると、大学の哲学の授業で習った。教職の免許を取得するために文学部の授業まで聴講し、今でも役立っているのがこの哲学の授業の内容と心理学である。
心理学についても機会があれば書きたいが、哲学の授業で知と言うものについて学びながら、それを理解できるまで10年以上かかった。特に暗黙知なるものの理解が難解だった。
形式知や経験知ならば文字に落とすことができ、それぞれについての著書を読めばそれがどのようなものか理解できる。例えば前者は科学に関する教科書の記述があり、後者についてはドラッカーの著書はじめ多くの哲人の手による著書がある。
技術分野では、E.S.ファーガソン著「技術屋の心眼」は、技術者の経験知と科学の形式知の違いについて分かり易く論じている。それだけでなく技術者の暗黙知にまで踏み込んでいる。
ただ、これは暗黙知を理解できていたので読解できたわけだが、暗黙知なるものを理解できていない人にはファーガソンの表現は単なる妄想と評価されるかもしれない。
暗黙知なるものを確認したいならば、異なる著者によるジャズのギター教則本を数種類読むと見えてくる。おそらくジャズに関心のない読者が1冊読んでみても面白くない本であるが、ジャズを独学しようと思っている読者は一冊は手にする。
ただし1冊読み上げてもそこに書かれた楽譜の演奏ができる程度のスキルしか身につかないと思う。とても本の前書きに書かれたようにアドリブ演奏がすぐにできるレベルにならない。
「ポジション練習からアドリブへ、ジャズギターテクニック」とか「ジャズギター入門、ジャズギターのテクニックが身につく本」などは謙虚なタイトルであり、「ジャズギターの登竜門」とか「ジャズギターの金字塔」、「明日から弾ける!ジャズギター集中講座」、「猫にもわかるーーー」は誇大タイトルだと思う。
面白いのはこれらをすべて読んでみると、すべての著書に共通した表現による説明の部分と、同一の事柄について説明の表現が異なる部分が存在することだ。それぞれの著者の暗黙知が異なるためにそのようになるのだが、このような事柄について1冊だけ読んでみても初心者は理解ができないだろう。
数冊読んでみるとその意図するところを何となく分かってくるが、それを仮に理解できたからと言ってうまく説明ができるわけでないことに気づく。これが暗黙知の特徴である。
面白いのはジョーパスの「ジャズギター教本」で、文章では最小限の説明が書かれている以外楽譜しか存在しない。最小限の説明でわかる人は少ないと思う。小生は、最初読んだだけではさっぱりわからなかった。
書かれた楽譜を何度も何度も弾いてみて、はじめて何となく理解できた。すなわち音の響きから意味を理解させる表現である。暗黙知をうまく伝えるにはこの方法しかない、と彼は考えたのだろう。
この年齢で無駄だと分かっていても本を読み知を得る努力をしてみると、形式知や経験知までその伝承の難しさを改めて考えることになる。
暗黙知については、その言葉で書かれた説明だけでなく、それが形成される過程や暗黙知から刺激を受けた経験知が新たな知を生み出す瞬間を味わえたりする。
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あまり公開したくないが、上手な思考実験のコツというものが存在する。思考実験を夢想実験と誤解している人がいるが、怪しげな妄想とは異なる。思考実験にもルールが存在する。
思考実験についてはニュートンの万有引力の法則発見が有名な事例だが、マッハも認めている非科学の成果である。非科学ではあるが一定のルールで実験を行っているとマッハ力学史には書かれている。
面白いのは、思考実験でも失敗することがある。というよりも思考実験で何度も何度も失敗し、その結果新たなアイデアが生まれるといった方が良いかもしれない。
ただし文章の推敲とは似て非なるものである。文章の推敲作業では、何か採用されるアイデアが存在するが、思考実験では、すべて失敗することもある。
ただ思考実験の良いところは、どれだけ失敗してもお金がかからない点である。電気粘性流体の耐久性向上技術は、思考実験で何度も失敗したので、一晩で技術が生まれている。
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昨日の文春オンラインに長野県上高井郡小布施(おぶせ)町の役場でこの2年間に3人の職員が自殺したという記事が公開されていた。
原因はソニー勤務後町長に就任した人物(73)にあるような書き方だった。町長はソニーの経験を役場内の組織に適用したとの反省の弁を述べていた、とある。
ニュースを読む限りではそれなりに誠実な人なのだろう。今パワハラやセクハラはじめ各種ハラスメントを無くそうという社会機運がある。
実は各種ハラスメントを無くしても組織の在り方、運営を間違えたなら自殺者だけでなく他人の業務妨害をするような悪人まで現れる(注)。
当方はゴム会社で新規事業を起業した後、組織内でいわゆる「いじめ」にあい、その極めつけが会議前になると報告資料のデータが入ったFDが壊されている、という状態まで追い詰められた。
当方の当時の状況では自殺してもおかしくないと今でも思っている。しかし、当方はドラッカーを読んでいたのでこのような組織内の問題に死なずに何とか対応していた。ただ、事件の数々を上司に隠蔽化され、にっちもさっちもいかなくなって自殺ではなく転職している。
ハラスメントを解決しても、研究所と言う特殊な組織風土で発生する人間特有の残酷さはリーダーが気を配りマネジメントしない限り無くならない。
そもそも組織運営は平凡な人間に非凡なアウトプットを出させる仕組みが最良であるとされている。ゆえに民間の厳しい手法をぬるま湯だった職場にそのまま持ち込んだなら、一人や二人自殺者が出るのは当然と考えてマネジメントにあたるべきだった(そのままではなく役場に適するようなマネジメントを工夫すべきだった)。
今ロシアとウクライナの戦争がつぶさにニュースで報じられている。平和ボケしている日本人には理解できないロシア兵士の残虐性だが、それが戦争と言う業務から発生していることを忘れている。
どのような組織マネジメントが良いのか、ドラッカーの多数の著書に分散して書かれている。ゆえに彼が読者に何を伝えたいのかわかりにくいところがある。ただし、組織の被害者になって読み返すと理解できる。
(注)企業における異常な事件は自殺ばかりではない。他人に対して攻撃的な行動をとる人物を生み出したりする。ゴム会社では当方が転職後とんでもない事件が起きている。
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20世紀は科学技術が急速な進歩を遂げた時代とよく言われる。そのように言われても、科学によらない技術も多数生まれている。当方の発明の多くは、科学を活用していない発明である。
少なくとも技術の芽を出すところでは科学を用いていない。そのためFDを壊されるようなひどい目に遭っている。犯人は科学こそ唯一の技術を生み出すエンジンと信じていた人間である。
科学を盲信している人には当方の技術開発手法を科学を冒涜するけしからん行為に見えるらしい。iPS細胞もそのようにして生まれているにもかかわらず、なんでも科学のおかげとしたい人が多い。
しかし、自然界の現象を眺めるときに機能へ着眼すれば科学によらなくても思考実験で新たな技術開発が可能である。例えば高純度SiCの合成技術では前駆体の製造技術が重要であり、この技術創出のために科学は使われなかった。
技術が創出されてからは、科学による反応機構の解明など科学をふんだんに活用し学位を取得しているが、技術創出に際して思考実験が最初に有効に働いている。思考実験に成功していたので新たな機能を見出すことができた、ともいえる。
高分子科学の基本であるフローリー・ハギンズ理論に反する材料の二相系システムにおいて均一な単相系システム変換する機能は、実際の実験を行う前に頭の中で繰り返し行われた思考実験で見出されている。
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学生時代に満足に弾けなかった「禁じられた遊び」をコロナ禍の2年間に練習して弾けるようになった。若いころとの違いは、努力の仕方を身に着けたからである。
人生を生き抜くためにはやはりそれなりの努力が必要で、例えば偏差値が50以上の大学に合格しようとしたならば受験勉強の努力がそれなりに必要である。
低い偏差値の大学を侮ってはいけない。試験で合格しようとしたときに、それなりに勉強しなければトップで合格できない。東大はじめどこの大学でもトップ合格のためにはそれなりの努力が必要となる。
努力も何もしなくても今幸せだという人がいるかもしれないが、当方から見るとそのような人はかわいそうだと思う。やはり、努力をして得た何らかの成功体験による幸福感というものは、人生の幸福感として最高のものと思う(注)。
さて、その時の努力の仕方であるが、まず成功したといえるゴールが明確になっていることが重要である。つぎにその努力が誰のためであるのか、それを明確にすることも必要だ。
3つめに努力の結果成功しても報酬が得られないときの覚悟も重要である。この3つ目の覚悟ができているかどうかは、成功した時の幸福感を大きく左右する。
銀メダルを取った女性マラソンランナーの名言、「自分を褒めてやりたい」という言葉が最大の幸福感となるような努力が良いのかもしれない。
おそらく彼女はメダルの色は何でもよかった可能性がある。多大なプレッシャーを抱え最低でも日本人トップでゴールできること、そこを彼女は当時目標としていたのかもしれない。
逆に自分を褒めることのできない努力をしない方が良い。努力して成功してもいつでも正しく報われる社会ではないからだ。
当方のこれまでの人生でも他人のために努力して成功し、努力の対価としてふさわしく報われた経験は無い。例えばゴム会社における業務はすべて過重労働で行っており、膨大な残業代を申請していないだけでなく最後は、事業を立ち上げてもFDを壊されるような妨害を受け転職している。
散々な12年間だったが、命をかけるほどの努力をし生きる力を磨けた時代でもある。社長方針通りの事業を立ち上げてもそれにふさわしい報酬どころか残業代さえも申請できず頂いていない。
この努力の結果における成功体験で、努力をするときの心構えを理解できた気がしている。「自分を褒めてやりたい」と言える努力をするのがコツだと思うようになった。
ただし、自画自賛ではない。住友金属工業とのJVとして立ち上げた高純度SiCの事業は、日本化学会技術賞を受賞するなど多数の賞を頂いただけでなく、現在は愛知県のセラミックス会社で事業が継承されている。
(注)これは価値観の類かもしれない。ただ当方が伝えたいのは、若いころに弾けなかった「禁じられた遊び」を今頃弾けるようになっても幸福感を感じられる人生を伝えたいのである。この曲は中級レベルの曲なので、大した努力をしなくても弾けるようになれる人がいるかもしれない。それでも当方は若いころに最後までそれを弾けなかったのだ。才能が無かった、と言ってしまえばそれまでだが、奮闘努力し、できなかったことができるようになる喜びを忘れないようにしたい。平和でなければ味わえない喜びである。
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反応速度論においてアーレニウスプロットを行うと直線が得られ、その直線の傾きから活性化エネルギーが得られることを化学系の大学生ならば、初期の2年間の間に学ぶ。
おそらく高等専門学校でも反応速度論を学ぶと思うが、これが本来経験則から生まれた学問であることを知らない人が多い。そもそも化学反応機構を解析するために考案された経験則である。
無機化合物や有機化合物の反応機構の解析にこの反応速度論は重要なツールであり、アーレニウスプロットは、仮説設定した反応機構でモニターされた結果を確認するために重要な作業である。
これがうまく直線にならない場合には、仮説が間違っていることになる。一方直線が得られ、仮説が正しいと確認されても、まだ真理の一つにはならず、仮説の反応機構で反応が進行していることを示す中間体なり副反応の有無などを確認する実験が必要になる。
反応中間体や副反応の有無、反応の誘導期間の確認など様々な検証結果が揃えられて有機化学や無機化学の反応が調べられて、反応速度論も体系化されてきた。
1970年代からこのアーレニウスプロットの考え方を高分子の劣化問題にも応用する研究者が現れ、それなりの成果が得られたので、今では耐久試験データを整理するために普通にアーレニウスプロットが用いられたりしているが、ここに大きな落とし穴が存在する。
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