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2025.01/03 暗黙知(1)

暗黙知とは何かという問いに答えるのは難しい。知には、科学で見出された形式知と非科学的な経験知、そして形式知でも経験知でもない知が、すべて暗黙知とされているからである。


形式知や経験知の明文化は可能であるが、暗黙知についてそれが難しいことは、暗黙の了解になっている。暗黙知を具体化し明文化したとたんに、それはまず経験知と呼ばれる。


経験知から仮説が生まれ、それが何らかの科学の方法により真偽が決定される。そして真となったものが形式知となる。すなわち、形式知はいかなる条件でも成立する知である。


経験知は、そのような検証がなされていないので、外れることがあるが、技術開発では品質管理によりそれを統計的に外れない確率を上げて製品に活かす。


暗黙知は明文化できないので技術開発で使えないか、というとそうではない。ヒューリスティックなアイデアとは、暗黙知の成せる技なのだ。現象に触発されて暗黙知が偶然明文化される経験を積み重ねるとそのコツがわかってくる。


アイデアマンと呼ばれる人はそのような人で、ステレオタイプに現象を形式知と経験知でまとめてしまう人は、暗黙知の乏しい人だ。暗黙知を豊富に持っている人は、現象を記述するときに躊躇する瞬間がある。アイデアが生まれる瞬間である。

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2025.01/02 製造業の未来(4)

幻の名機「烈風」について、「もし2年開発が早かったら戦況は違っていた」と昨年末の現代ビジネス(12月30日版)に書かれていた。


歴史に関して「もし」という言葉はよく使われるが、現代の技術開発において「もし」は許されない。そのような技術開発をしなければいけない時代になった。


ソフトウェアー業界では技術開発競争が激化し、手順を踏んでいたなら時代遅れとなる状況に20世紀末陥った。そしてアジャイル開発の手法が誕生している。


新入社員の時に樹脂補強ゴムのテーマを担当した。指導社員はサンプルを当方に見せながら、「この樹脂補強ゴムが長寿命となるように研究するのがテーマ」と説明された。


ただし、それがどのように製造されたサンプルなのか教えてくださらなかった。驚くべきことに、それは指導社員が示したゴールのゴムそのものであった。


3か月後、1年の予定のテーマを短期で仕上げた当方を褒めてくださり、指導社員は種明かしをしてくださった。その説明によると、ヒューリスティックなアイデアで得られた配合でサンプルを作ってみたら良いものができたそうだ。


そのサンプルの分析をしたところ、樹脂が海でゴムが島を形成している高次構造だった。それを粘弾性測定したところ、世界初の現象が明らかとなったのでテーマ提案したという。


これはアジャイル開発そのものである。この指導社員は、「この説明では研究所で馬鹿にされる」とも言っていた。思い付きで作ったものが偶然良い物性になっても科学の成果ではないからテーマとならないのである(注)。


このような科学馬鹿がいる企業の研究所もまだあるかもしれないが、ゴム会社の研究所は、アカデミアよりもアカデミックな研究所だった。厳密な科学の方法で得られた企画以外評価されなかったのだ。


アジャイル開発と当方のオブジェクト指向の手法のシナジーにより、1年の予定で企画された樹脂補強ゴムのテーマは、たった3か月で後工程の技術部へ移管された。


そして、1年後には某自動車会社にエンジンマウントとして試験納入されている。タイヤでも樹脂補強ゴムがビードフィラーに採用された40年以上前の話である。


(注)白川先生が導電性高分子でノーベル賞を受賞されたころにポリアニリンを正極に用いたLi二次電池の企画が研究所のテーマとなり、世界初のLi二次電池として事業化されて、日本化学会賞技術賞を受賞している。この受賞後すぐにこの事業は終了している。また、1940年代にウィンズローが発表した電気粘性効果について科学的な見直しが行われ企画が認められている。材料技術のイノベーションが起き始めていた頃で1980年代にセラミックフィーバーが、そしてこれがナノテクノロジーブームとなり、2000年の国研精密制御高分子に流れてゆく時代である。ゴム会社50周年記念論文の募集があり、高分子からセラミックスを製造する夢の話を応募作品として提出したが、佳作にもならなかった。主席に選ばれた論文は、豚と牛を掛け合わせたバイオ技術を展開した話だった。当方の作品の方が実用性があると自負していたので、その後高純度SiC開発とその事業化テーマを企画提案したが、研究所で一笑に付されている。その後人事部から海外留学のお話を頂いたときに、無機材質研究所への留学に変更していただいた。これが影響したかどうか知らないが、無機材研留学中に受験した昇進試験に落とされた。落とされた、と表現している理由は事前に情報を入手していた「あなたが推進したい新規事業を述べてください」という問題が出たからである。ここに高純度SiCの事業シナリオを書いている。この昇進試験に落ちた話が、人事部から無機材研に電話がかかってきて、所長から1週間だけこの昇進試験の内容を研究してよいとの許可がでた。そこですぐにフェノール樹脂とポリエチルシリケートのポリマーアロイを用いた新しい高純度SiCの合成法を実験し、4日目にはまっ黄色の高純度βSiCの製造に成功した。その後この事業はゴム会社で30年続き、現在は愛知県にある(株)MARUWAで事業継承されている。高純度SiCの半導体治工具事業はアジャイル開発どころか「アッと驚く開発」から始まっている。また昇進試験に落とされなかったら生まれなかった事業でもあり、ゴム会社でセラミックスの内容を提出したので0点をつけた試験官に感謝している。もっともゴム会社含め一番感謝しなければいけないのは科学技術庁無機材質研究所に対してである。未だ十分な感謝が行われていないだけでなく、日本化学会化学技術賞に最初に提出された推薦書では、1992年から開発が始まり無機材研は関係ないとなっていた。大変失礼なことであり、当時の審査員も問題視し、推薦書の再提出となっている。はるか太古の歴史に埋もれた技術ならば、その創始者は不明で良いかもしれない。しかし、20世紀に生まれた技術で正しくその創始者を伝承しない、あるいは抹殺しようとする姿勢では、バブル崩壊後失われた30年となっても仕方がないのである。新しい技術を生み出す活力が醸成される風土とはどのようなものか、よくわからない方はご相談ください。今年は、貢献を軸に新技術を生み出す日本を目指し、日本企業のご指導に尽力したいと計画しています。

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2025.01/01 明けましておめでとうございます。

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


さて、コロナの影響を何とか脱しつつある今年度は貢献を軸にした活動を推進できるよう昨年より準備を進めてきました。


昨年は日本化学会年会で発表したのですが、今年は日本ゴム協会シンポジウムの招待講演者に選ばれまして、2時間講演させていただきます。


講演内容は、ゴム会社で上司が80万円のローンの保証人になってくださったことがきっかけで、コンピューターサイエンスについて趣味で研究を進めてきました成果発表です。


6年研究開発を行い解決できなかった電気粘性流体の耐久性問題を一晩で解決した事例はじめ迅速な問題解決事例。


データ駆動による新しいポリマーアロイ開発事例。原因不明の品質問題解決事例。タグチメソッド解析プログラム生成プログラムなど。


昨年日本化学会で発表しました深層学習による配合設計技術についても改めて公開いたします。


今年度は、無料セミナーもリクエストにより開催したいと思っていますので弊社へお問い合わせください。なお格安なWEB有料セミナーは随時開催しておりますので申し込みサイトよりお申し込みください。本年もよろしくお願いいたします。

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2024.12/31 謝罪

今年はジャニーズ事務所や漫才士松本氏の性加害等謝罪が話題となった年と感じている。特に兵庫県知事のパワハラ疑惑のように昭和の時代ならば問題とならなかったシーンが今の価値観から大問題とされた。


電通女子社員のパワハラ自殺まで未だにニュースで報じられたりしている。かつて学生運動が社会問題となった1960年代初めから20年間ほど樺美智子氏が6月になるととりあげられた現象に似ている。


恐らくパワハラの無い日常になるまでマスコミは電通事件を取り上げるのだろう。電通と言えば、オリンピックのマーク盗作事件や東京オリンピック組織委員による賄賂授受の汚職事件が、2026年のアジア大会の話題に今年改めて登場していた。


オリンピック貴族などJOCを批判する言葉が東京オリンピックでは話題になっていたが、国際スポーツ大会が開催されるたびにパワハラ同様電通の社名がニュースとなる。


かつて、1980年代に辞めさせたい社員を人事部の会議室に出勤させて、終日「退職後のあなたの人生」という題の作文を書かせてリストラを進めていた企業をある新聞が取り上げた。


しかし、その後これを記事にした新聞社は無く、週刊誌でさえも報じなかった。なぜか炎上しなかった追い出し部屋という現代の牢獄の話題について不思議に感じた。


ところがその約20年後、他の企業による追い出し部屋がTVの特番でもとりあげられるほど大炎上し、その企業は謝罪と説明の会見を開いている。説明を聞く限り、1980年代に行われていた追い出し部屋ほどひどくはない。


時代により人間の尊厳に関わる価値観まで変わるが、献体の首を並べた写真をSNSにアップした女医の価値観について、それを善とした時代を当方は知らない。恐らく***首が日常となっていた戦国時代までさかのぼる必要があるのかもしれない。


仮に良かれと思ってなされた行動であっても、それが社会の価値観に反していた結果を招いたなら、すぐに謝罪をしなければいけない時代である。


女医の行動について、まず謝罪をすべきところ上司まで女医の行動を肯定する意見をSNSに発表したので大炎上となった。謝罪すべき時には、まず謝罪だけをする必要がある。


***首に達成感を感じた女医はそれをSNSにアップした、と汲み取れる表現で上司は最初に述べていた。さらに、日本では、それができないのでわざわざ外国にまで来て実行したのだ、と。上司の最初の謝罪文には、このように解釈できる内容が書かれていた。


正しい問題に気づいたならば、女医の降格処分だけで済まない問題であり、記者会見でも開いて事件の経緯を説明しなければいけない社会的影響の大きな事件ではないか。それとも美容整形分野は医学分野ではないのか。


今年最後を賑わせた「献体による多数の首が並んだ前で女医ピース事件」、人間の尊厳を傷つけたSNS投稿の後始末がどのように行われるのか。今年は改めて人間の尊厳について考えさせられる年でした。良いお年をお迎えください。

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2024.12/30 製造業の未来(3)

農業が今でも産業として成立し、最近は日本においても植物工場が建設されるようになって少しずつその姿を変え、さらに食料安保の観点から見直されつつある。


第二次産業も同様に日本から無くならないが、独自生産技術を持っていないところは、コスト競争にさらされ淘汰されるだろう。


コスト競争に勝っても、生産する製品の市場がオーディオや写真フィルムのように急激にシュリンクする場合もあり、つねに市場変化を監視し続ける必要がある。そして10年ではなく最低でも20年間のシナリオを作成しておく必要がある。


中国が世界の工場と騒がれたのは約20年前であるが、人件費の高騰や政治体制から10年ほど前に脱中国が叫ばれるようになり、現在に至る。


人件費の安いところを求めて工場を建設する、という考え方は間違ってはいないが、この中国の体験から、これまでと異なる経営の考え方をしなければならない。


幸い第三次AIブームとなり、汎用化できそうなAIが登場した。従来のオートメーションよりも高度な自動化が可能となり、それゆえ産業革命の総仕上げとも言われるようになった。

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2024.12/29 献体写真公開騒動

あまり関心が無かったので、タレント女医黒田あいみ氏が献体の前でピースをし、頭部の展示されていた写真を掲載していたニュースを読んでいない。


単純に気持ちが悪かったから、ニュースを読まなかっただけの理由である。その行為が非常識なだけでなくグロともとれる写真が掲載されたニュースを当方は好まない。


現在のウクライナ戦争のニュースでも目をそらしたくなる記事もある。これはトラウマかもしれないが、人道上ひどい体験をしてみると誰もがそうなるのではないかと思う。


まず、人としてどうかという視点に立つと、献体写真の前でピース写真を撮り、それを公開できるタレント女医の頭の中や腹の底をおおよそ想像できる。


何か公開したい理由があったにせよ、人間の頭が並んだ写真を普通の感覚の人がどう思うのかという想像力が無い。それだけでも精神異常な要素をさらけ出している。


この女医の上司もダメである。謝罪文を何度もSNSにあげているのだが、謝罪になっていない。むしろ女医の行為を正当化し、献体をさげすんでいる。この上司もおかしいのである。


全ての医者がそうではないことは、高須氏はじめ多くの医療関係者が謝罪文含め今回の事件に抗議していることから理解できる。抗議文はまっとうな見識であり、抗議文があったことで当方の心も救われた。


あまりにも人道上ひどい内容は、当事者ではない第三者をも傷つける。それを理解していない人がいるということは社会人になった時に受けた扱いから学んだ。まだその体験は公開していない。自分の体験とはいえ公開を躊躇する。

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2024.12/28 製造業の未来(2)

携帯電話で様々なサービスを受けることが可能である。一方で携帯電話のハードウェアーの機能はこの10年性能向上だけで大きく変わっていない。電源端子の形状がUSBに統一されつつあるが、これは大きな変化ではないだろう。


しかし、画像認識がついたり、財布になったり、とソフトウェアーによる機能アップは凄い。すなわち、ハードウェアーの機能は飽和状態で、ソフトウェアーによるハードウェアーの活用用途が増えている。


自動車もソフトウェアーを入れ替えるだけで、その性格ががらりと変わる時代になった。例えば当方はオーラを所有しているが、この車にはドライブモードを切り替えるスイッチがついており、スイッチ一つで、アクセルに対する車の「乗り味」が変わる。


スポーツにすれば、ハンドルの切れまで変化する。あとは電子制御の足回りにすれば、本格的なスポーツカーまで切り替わるようになるだろう。


300万円台の車であるが、レクサス並み以上の装備である。ただし、プレリュードのような運転席から容易に助手席を操作できる仕掛けは無い。


そのかわり、自動運転にBOSEサウンドシステム、さらにレストランなどの場所を探すのも簡単である。運転者に異常が起きれば救急車がすぐに手配されるという。


これだけの装備に安い価格でびっくりしているが、ナビの地図が勝手に更新されるのに戸惑っている。設定で自動更新をしないようにできるのだが、悩んでいる。


先日車検だったので、1週間ほど預けたところ、ドライブモードのスポーツが、少し過激に変更されておりびっくりした。あっという間に50km/時まで速度が上がったのである。


購入時は40km/時ぐらいだったが、少し加速が良くなっている。購入後も車の性能がソフトウエア―で変わる時代になったようだ。

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2024.12/27 製造業の未来(1)

原島博著「情報の時代を見わたす」によれば、今は産業革命の総仕上げの時代だそうだ。ジョセフ・バジールによれば1970年代に人類の文明は工業化の終焉を迎えたという。


また40年間の情報革命について1980年にアルビントフラーは「第三の波」で予言している。これら予言が当たっていたにもかかわらず、人類は、デッドライン2000年をあっさりとやり過ごした。


その結果様々な弊害が起きている。闇バイトもその一つかもしれない。日産の経営危機も人災と言われたりする所以であるが、経営者は、製造業の未来を真剣に考える必要がある。


自動車会社が「自動車」を作る時代は、ジョセフ・バジールによれば時代遅れとなった。EVの流れは、単に自動車のエンジンをモーターに置き換える変革ではなかった。


乗り物としての自動車から、様々なサービスを提供する媒体へ自動車が変化する必要がある。1980年代に、誰が携帯用電話機にカメラや財布の機能、その他のサービス機能が集約されることを予想できたのか。


今後車には、移動の道具としての機能以外にいろいろとサービスが付加されてくるに違いない。昔デートカーとしてNo.1に輝いたプレリュードには、運転者が簡単に左手で助手席のシートを倒せる仕掛けがついていた。


その結果プレリュードXXは大ヒットした。ホンダは一度廃版にしたプレリュードの新型を出すという。すでにそのスタイルが発表されたが、車の性格が透けて見えるスタイルである。


おそらく、昔のプレリュード同様に助手席の右側にはレバーがついており、さらに新しい他のサービスも満載ではないか。


走る、止まる、曲がるが車の基本機能と言っていては、もう時代遅れであり、これら基本機能は当たり前で、その他の機能やサービスが車に求められる時代になった。もはや自動車は昔の概念の自動車ではないのである。

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2024.12/26 1980

1970年代に、ドラッカー著「断絶の時代」が日本で発売されている。これは、知識労働者の台頭による時代の断絶を著したものだが、日本では学生運動の影響で単なる世代の断絶という薄っぺらい意味に誤解された。


高校生だった当方は、社会のこのような誤解に批判的な父から、この書を1週間で読むように言われた。当時の当方にとって難解な書であり、社会が誤解したのも納得できた。


同様に、ワインバーグの論文「サイエンス & トランスサイエンス」を大学の図書室で読み、アメリカではトランスサイエンスに関心が集まっていることを知ったが、日本ではバラ色の科学論ブームが始まっていた。


「デッドライン2000年」ではジョゼフ・バジールが、コンピューターや情報により引き起こされるイノベーションに備え、技術と社会、精神の調和の重要性を指摘している。また、直後にはアルビントフラー著による「未来の衝撃」が発表されている。


1980年になると、その続編「第三の波」がベストセラーとなった。この本は、情報革命を予言した本である。同じ年にはガルブレイスによる「不確実性の時代」のベストセラー現象があった。


1970年代に8bitマイコンが登場し、インベーダーゲームはじめ簡単な絵柄のゲームが巷でブームとなっている。最初は喫茶店の客寄せ目的だったが、専門のゲームセンターが誕生した。


そのマイコンが1980年代にはオフコンとかパソコンという呼び名に代わる。16bitの実用的なPC9801がワープロや表計算ソフトとともに一気に普及した。


今DXという言葉が一般化しているが、デジタルトランスフォーメーションは1980年代に始まったのではないか。2004年にエリックストールマンが提唱した言葉ではあるが、アナログレコードがデジタル化されCDが浸透していった1980年にはデジタルトランスフォーメーションが始まっていた。


2020年に経産省はデジタルガバナンス・コード2.0でDXを再定義しているが、1970年から1980年代の状況を改めて思い出してみると、今後変化してゆく世界が見えてくるような気がする。

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2024.12/25 NH統合勝算の可能性

日産とホンダの統合が発表され様々な立場の人が、どちらかと言えばマイナス方向の見解を述べられている。元社長ゴーンに至っては、意味が無く日産は三流の会社になる、とまで述べている。


ただ、自動車という商品から統合効果を見たときに、今回は面白いシナジー効果が生まれる可能性がある。意外と評価されていないのが日産の電気自動車周辺技術である。


特許を調べていただくとわかるが、ホンダには大きなプラスとなる特許がいくつか存在する。すなわち、CASEの領域では、日産に救われるホンダ、という構図になっている。


しかし、EVへ移行する途中では、既に報じられているように日産のePowerは日本だけで評価された技術であり、欧米ではホンダのハイブリッド技術のほうが高く評価されている。


しかし、日産のePowerで開発された世界初で唯一のVCターボエンジンは、ホンダのハイブリッドに使用でき、トヨタを凌ぐ熱効率の高いハイブリッドエンジンを開発可能である。


その他、技術の対応表を作成してみると、世間が言うほどに悪い統合ではなく、世界最強の自動車技術を持った会社が出現する可能性がある。


また、あまり知られていないが日産にはセラミックスフィーバーの時に開発された自動車用小型高効率ガスタービンエンジン技術がある。バットマンカーのようなePowerカーを期待したい。ガソリン代替燃料を使用可能となる環境対応エンジンである。


技術の視点で特許や過去に発表されたニュースを改めて読んでみると、今回の統合により、世界最強の自動車メーカーというシナリオが見えてくる。

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