科学と技術の境界は時代により変わる、という名言がある。また、20世紀の経営者による「科学と技術は車の両輪であり、どちらかが遅れても科学技術はおかしな方向へ発展する」というたとえ話は、1960年代に起きた企業の研究所ブームがどのようなものであったかを理解させる。
バブル崩壊後企業は研究開発のあり方をみなおしている。しかし、1980年代に導入が始まった研究開発管理手法であるステージ・ゲート法や科学的問題解決法のTRIZやUSITを現在でも愛用している時代遅れの企業が存在している。
あれから約40年、非科学的方法による研究でノーベル賞受賞者が出る時代になった。アジャイル開発も一般的になってきたが問題解決法は従来のまま、というのは時代遅れである。
サラリーマン技術者の時代から、企業の研究開発のあり方に関心を持ち、科学的問題解決法に疑問を感じてきた。研究開発も含め企業で発生する問題を視野の狭い科学的問題解決法で解いていては、それこそ問題であることをドラッカーは指摘している。
高校生のころからドラッカーの著書を愛読書とし考案した問題解決法を無料で公開しております。
今月は11月24日と25日に問題解決法の無料セミナーを予定しております。
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今月無料で問題解決法に関する2時間セミナーを行う予定でいるが、無料セミナーとしては3回目である。
前回はヒューリスティックとタイトルをつけたが、今回はアイデアを出す方法に重点を置きたいので、ヒューリスティックというタイトルを外した。
しかし、セミナーではヒューリスティックについて少し触れる。これは当方の技術者経験において、現代の問題解決ではスピードが求められているからである。
かつて、科学的研究が重要視された時代があった。そして企業の研究所ブームがあり、アカデミアよりも基礎科学寄りの研究を行っていた企業の研究所も存在した。
今企業の研究所でそのような研究所は皆無と聞いている。一方で新技術創出を目的に新たな分野の研究をスタートした企業があるという。おそらくそのような企業では昔のような目標の不明確な研究を行っていないだろう。
また、新たにスタップ細胞や負の誘電率のような従来の科学では否定されてきた現象が世の中を騒がせている。特許も増加傾向で、当方もセミナーでこの現象を取り上げ、体験談を話し始めた。
このような状況を踏まえヒューリスティックというキーワードとアイデア創出が問題解決法を論じるときに重要となってきた。
2時間という短時間で両方を扱うことは難しく、前回はヒューリスティックに重点を置いたので、今回はアイデア創出について説明したい。
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高分子材料の難燃化技術について、2時間の無料セミナーを行う予定でいるが、テキストの購入をお勧めしたい。
もちろん無料セミナーなのでテキストの購入は義務ではないが、2時間という短時間では、十分な説明ができない。
例えば評価技術については、LOIとUL94規格の簡単な説明程度しかできないので、テキスト付属の予備資料でセミナー後の独習が必要となる。
また、混練技術についても説明できないので、予備資料の独習が前提となる。ゆえにこの無料セミナーはテキストを購入していない聴講者にとって少しハードルは高いが、テキストが無くても難燃化技術の勘所はご理解いただけるように解説する。
以前2日間コースと1日コースで実施した評価結果では、2日間コースの方が評価が高かったので、二時間コースでは、何だこれ、という結果になるかもしれない。
しかし、形式知が少ない分野であり、経験知の伝承の重要性を感じており、2時間の無料セミナーを行うことにした。
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10月に2時間の無料WEBセミナーとして、高分子のブリードアウトについて企画している。もし聴講をご希望される方は、希望日を明日までに弊社へ申し出ていただきたい。
当初WEBセミナーの研究用として休日行ってきましたが、平日を希望される方もおられましたので、平日にも行ってみようと考えました。
そこで、平日行うならば希望者の予定に合わせて開催しようと考えました。弊社の予定もありますが、参加者の希望を優先したいと思いますので、参加者の多い日を重視して決めさせていただきます。
そのほか、ケミカルアタックや射出成型、押出成形、混練、シリコーンポリマー、高分子の誘電率制御、5G、高分子の難燃化技、機能性セラミックス、問題解決法などこれまでセミナーの講師として招聘されたテーマでも行ってみようと思っていますので、希望テーマにつきましても明日までにご連絡いただければ、と思っています。
注意点として、2時間という短時間であるため、テーマによりましては質問時間が無くなることがあります。また、セミナー資料は有料でダウンロードしていただくことになります。
テキストを有料としておりますのは著作権を考慮しての扱いであり、WEBセミナーの録画は禁止行為となりますのでご注意願います。
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高分子の誘電率を分子設計で制御するときに、科学的で有名なClausius–Mossottiの式がある。光学では屈折率に置き換えた、ローレンツ・ローレンツ式として知られている。
この制約から、誘電率を高分子の誘電率を上げるときにも下げるときにも制約を受けることになるのだが、上げる方についてはペロブスカイトでも混ぜてやれば高分子単体で実現できない領域まで上げることが可能となる。
しかし、2.5より下げる場合には結構むつかしい。これは、セラミックスでも難しく、low k 物質が2000年前後に話題となった。
この時にはシリコーン系の発泡体で実用化されているのだが、高分子でも空隙を入れて低誘電率化する以外に科学的には方法がない。
しかし、周波数領域を限定してやれば方法がありそうにも思われる。どのようなアイデアがあるかは、火曜日のセミナーでお話しするので弊社にお問い合わせください。
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弊社のWEBセミナー用ソフトウェアーのテストのため今週7日金曜日に問題解決法に関する無料セミナーを予定しています。聴講ご希望の方は、申し込んでいただきたく。テキスト代は5000円となりますが、テキストは無くても大丈夫です。
事例として材料開発の課題解決体験談を使いますが、専門外でも役立つ内容です。日頃の技術開発で、どのようにアイデアを出すのか、という内容です。
午前中は、主としてアイデア創出に重点を置きますが、午後は企画の方法に重点を置いて問題解決法を解説します。
- 午前の部
9:30~11:30
- 午後の部
13:00~14:30
今回のセミナー参加者募集は終了致しました。
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下記予定で、試験的にWEBで無料セミナーを開催します。受講希望者はお申し込みください。なお各講座6名と人数制限を設けていますので、先着順とさせていただきます。また、テキストは有料(5000円)で、7月16日までにお振込みください。但しテキストの購入は必須ではありません。
1.7月17日(金)9時30分から11時30分
「高分子の混練技術概論」
講師の著書(定価4800円)がテキストです。
2.7月17日(金)13時30分から15時30分
「高分子の難燃化を事例にマテリアルインフォマティクス概論」
ただいま作成中です。
3.7月18日(土)13時30分から15時30分
「高分子の混練技術概論」
講師の著書(定価4800円)がテキストです。
以上
今回のセミナー参加者募集は終了しました。
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弊社は、電子出版会社としてスタートしました。しかし、雨後の竹の子のごとく生まれた同業者の中で、最初に撤退しています。その後、大手も撤退し現在の状況に至っておりますが、弊社はコロナ禍を機会に新たな企画をスタートさせるべく、皆様のニーズを調査しております。
テレワークの浸透により、オンラインセミナーが注目を集めておりますが、弊社では一味異なる運営を目指し、知識労働者の学びの機会を社会に提供したいと努力しております。
つきましては、2時間オンラインセミナーにつきまして、セミナー開講日(曜日)と開講時間帯のアンケートご協力をお願いします。ご協力いただいた方には、新たにスタートしますセミナーにつきまして500円割引致します。
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昨晩高分子同友会月例会で物質材料研究機構名誉研究員原田幸明氏の講演があった。タイトルは「ISO化されるサーキュラー・エコノミーの動向と資源効率・物質循環」である。
要点は以下である。
1.世界は資源効率を考慮した循環型社会へ向かっている。
2.1の流れの中でサーキュラーエコノミー(CE)の動きが欧州から
提案され国際標準化として進められようとしている。
3.CEは欧州で始まり、資源効率を高めることが可能とわかってきたので
Paas(Product as a Service)やシェアリングなどの「モノ」から「コト」
への転換とそれを支えるプラットフォームの形成の方向が見えてくるに
つれ、新しいビジネス形態としてグローバル展開され始めた。
4.日本では、「モノ」つくりの国であり、CEをどのようにとりこんでい
くのかが課題。
すなわち、リサイクルや天然資源の活用は過去の概念となり、欧州ではサーキュラーエコノミーという新たなパラダイムが動き始めている、そしてすでにISO化の動きまでも出始めた、ということだ。
講演者は金属材料関係の専門家で高分子材料の問題についてはそのような視点から考察されていたが、CEを考慮するとこれまでの材料技術についてその設計方針にも影響を受ける。
例えば混練プロセスに対する考え方である。カオス混合技術について高分子学会技術賞の推薦を受けたときに分子量低下とか材料の焼けなどと知ったかぶりの質問が飛び、結局技術賞を逃がしたが、このようなプロセシングにおける高分子材料の変化に対する研究テーマがアカデミアの重要テーマになるのではないか。
高分子の劣化に関して、アカデミアの出した結論は一次構造の変化だけである。実際のプロセスの中で劣化が起きない条件や、あるいは耐久試験において試験片の内部の高分子の酸化度合いなどに議論が至っていない。
力のある企業ではそのような実験をしているが、データは公開されず、結果として適当な知ったかぶり意見が技術賞の審査で通ったりする。迷惑なことだ。
高分子材料の成形体については金属材料と異なり、ダイレクトリユースやリマニュファクチュアリングは難しい。練り直し程度の作業がどうしても必要になる。その時に機能維持をしたまま混練ができるかどうかは重要である。
さらには、射出成型機を改良し、そこに簡単な混練機能を付加することも考えられる。例えばカオス混合装置と射出成型機との組み合わせだ。このようなアイデアを練り上げるためにもポリマーの混練り活用ハンドブックはためになるので弊社へ問い合わせていただきたい。
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産業革命以降の技術開発を支えたのは科学であることを否定する人はいない。ただし、科学の方法が登場する以前から技術開発は行われており、それゆえ論理学をベースにしたパラダイムでその開発スピードが加速された、と科学の役割を捉えることができる。
このパラダイムについては、名探偵ホームズが愛読された時代が示すようにすぐに一般にも受け入れられ現代は科学全盛の時代である。
一方40年前に登場した刑事コロンボでは事件解決にホームズとは異なるパラダイムが存在することを示しただけでなく、物語の最初に犯人と事件の情報を視聴者にすべて示すという手法で、ホームズとは異なる事件解決のプロセスを楽しませてくれた。
実は、マテリアルズインフォマティクスは、この刑事コロンボの登場と同様に捉えると理解しやすい。
すなわちホームズはベーカー街221Bで仮説を設定して事件に臨むスタイルを特徴としたが、コロンボは泥臭く情報を集めて事件を解決した。
マテリアルズインフォマティクスによる材料設計では材料データベース(情報)が問題解決の最初に位置し、その後のデータ処理に雀の巣のような頭(コロンボは癖毛)ではなくコンピュータを用いるのだ。
その用い方も従来の仮説を検証するといったパラダイムと異なり、シミュレーションで機能を確認するというパラダイムとなっている。
3月31日開催のセミナーでは、マテリアルインフォマティクスを実務に導入するにあたり、簡便に利用できる多変量解析やタグチメソッドの概略を「わかりやすく」説明するとともに、それらを用いて材料設計を行ってきた演者の事例を中心にマテリアルズインフォマティクスにより開発効率が加速される実感を伝授する。
無機材料から有機材料まで実用化した経験から幾つかの事例を選び、材料技術者以外の方にも参考になるセミナーを目指す。詳しくはお問い合わせください。
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