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2025.04/13 大阪万博の思い出

高校生の時に母親と姉、叔母の4人で1泊二日大阪万博を楽しんだ。大阪市内のホテルや旅館は万博価格で高く、同じ金額を払うならばと、今は閉館となった六甲山ホテルに宿泊している。


万博見学ならば学校を休むことができる、という特典があったように思う。しかし、あの六甲山ホテルに泊まった記憶は鮮明に覚えているが、2日間万博見学をしてアメリカ館の月の石とアフリカのどこの国か忘れてしまったが、そこで購入した紅茶以外詳しいことは忘れてしまった。


もちろん太陽の塔は、その後何度も見ているので今でも記憶に残っているが、長時間並んで見学したパビリオンの内容は月の石以外の記憶が無く、それも朝から並んでお昼ごろに月の石にたどり着いたと思ったら出口だった、と言う残念な記憶である。


アフリカからの参加国は、紅茶はじめドライフルーツなど食品関係が多かったように思い出す。物珍しさから母親がいろいろ購入していて、帰宅後ご近所に土産物として配っていたが、紅茶は3種類ほど家族で楽しんだ記憶がある。


いずれも味わったことのない味覚であり、驚いたのはスプーン1杯の茶葉で家族全員が飲んでもおいしかったことである。母親はこれならばもっと買ってくればよかった、と話していた記憶が残っている。


しかし、2日間苦労して並んで見学したいくつかのパビリオンの思い出を一切忘れている。TVで今日から始まる万博のニュースを見たが、開会式の様子を含めて何故か興味がわかない。


前売り券が売れ残って大変だと騒いでいたが、それでも7割以上売れたので大騒ぎするほどでもないだろう。名古屋のレゴランドは客入りが悪く周辺の店舗が撤退したニュースを10年近く前に報じていたが、今回万博周辺にそれを当て込んで出展した業者はいないので、万博の赤字ぐらいが心配事である。


筑波で開催された科学万博では、宿泊客を見込んでホテルが多数建設された。ラブホテルまで改装されて万博客を待っていたが、宿泊費用が都内の2倍では誰も利用しない。ホテル経営者の何人かが自殺して話題になっていた。


筑波学園都市周辺にラブホテルが多いのは当時の名残だが、夢洲に多数ホテル建設がなされた、というニュースは聞かない。ビジネスホテル含め宿泊料金の高騰がニュースになっていたが。


前売り券が売れない、とか、国民の関心が低いとかがニュースでよく報じられたのに、見どころが事前に騒がれていないのは何故か。事前のニュースで記憶にあるのは、トイレの価格が数億円とか、粗末なトイレとか、大便用のトイレがオープンになっているとか、トイレの話ばかりである。


世界一の木造建築にしてもその基礎部分が開会前に波で削られて崩れそうだ、などという信じられない話がニュースになっていた。およそ見学したくなるような話題が無かったように思う。


開会までパビリオン建設が間に合っていないのも驚く。メタンガスの問題は共産党の議員が検出器持参で事前見学会に出席し、発見したとのニュースがあったが、これが重大問題になっていないのも不思議である。事故が起きないことを祈っている。

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2025.04/12 二軸混練機の性能(1)

タイヤに用いられる高性能ゴムは、昔からバンバリーとロール混練の単位操作プロセスで混練される。最近は一部のゴムをニーダーで練り上げている、と聞いている。


また、動的加硫技術で二軸混練機を用いてゴムを製造する技術も開発されたが、これが主流になっていないところから、ゴムの混練プロセスにより、ゴム物性が大きく影響を受けていることを理解できる。


なぜなら、二軸混練機を用いれば数分もかからずにコンパウンドを製造でき、バンバリーとロール混練で30分近く時間をかけるよりも生産性が高いからである。


これらの事実から、二軸混練機の性能が、未だにバンバリーとロール混練プロセスに追いついていないことを理解できる。


半世紀近く前に、ゴム会社で新入社員テーマとして当時最先端のTPEを開発している。樹脂とゴムのブレンドコンパウンドの開発で、樹脂補強ゴムと呼ばれていた。用途は防振ゴムである。


この時、同一配合についてバンバリーとロールのプロセスと二軸混練機一発のプロセスとで比較しているが、それぞれのコンパウンドから製造されたゴム物性は、天と地ほどの差があった。


一番大きな差が出たのは、圧縮永久歪であり、バンバリーとロールのプロセスで製造されたコンパウンドの加硫ゴムでは、耐久試験後に2%未満の歪が残ったが、二軸混練機から製造されたコンパウンドを同一条件で加硫しても6%程度の歪が残るゴムとなった。


結局バンバリーとロール混練で樹脂補強ゴムは実用化されたのだが、指導社員はカオス混合が効いているのかもしれない、と教えてくれた。

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2025.04/11 大阪万博とパチンコ

間もなく大阪万博が開催される。あいかわらず批判意見が多いが、もう開催されるので、そろそろカジノの批判をするべきではないだろうか。当方には、跡地をカジノにするという発想をよく理解できない。


反対とか賛成の視点ではなく、メタンガスが常時発生している土地にカジノを作るという発想である。半年間に何も事故が起きなければよいがと祈っているが、ミャクミャクの顔を見ていたら、パチンコが閃いた。


庶民の娯楽、パチンコと言われた時代は、ギャンブルと思わず、遊んでいた人が多かったのではないか。そのような時代には、パチンコ人口が多かったが、今は当時の半分以下になったという。


他の娯楽が増えてきた、と説明されたりするが、昔は100円で遊べたのが、今は最低2000円程度玉を買わないと遊べないのだ。1万円などすぐに消える。遊びではなく完全にギャンブルである。


日本は街中にギャンブルが公然と行われている国であることを忘れている。この際、パチンコ店を一掃してはいかがか。パチンコの経営者も日本人が少なくなったと聞く。


老舗正村の店舗を見かけなくなった。それだけではない。パチンコ発祥の地名古屋のパチンコ博物館も無くなってしまった。これから、日本でカジノを運営するならば、改めてパチンコの在り方も議論されるべきだと思う。


メタンガスの発生するような場所でこれから万国博が半年開催され、事故が無ければ、すぐにカジノ建設が始まる。万国博反対を叫ぶ代わりに、カジノとパチンコについて、改めて議論できるような運動をされてはいかがか。

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2025.04/10 高分子融体のレオロジー

これだけ科学の進歩を日常で感じると科学で解明できていないことが無いような錯覚に陥る方もいるかもしれない。しかし、最先端の技術を開発していると未だ未完成の形式知にイライラする。


高分子分野では、形式知の体系すらできていない。金属やセラミックスでは一応の体系が20世紀に完成している。セラミックスから高分子まで、あらゆる材料開発を人生で体験して良かったことは、この形式知の体系を味わうことができたことである。


2000℃までのSiC単結晶の熱膨張測定に成功した時、その異方性にびっくりした。80%以上の共有結合の無機単結晶であり、モデルを作って考察した通りの異方性である。


同様の感動が、高分子融体のレオロジー測定であった。PPS融体についてT社技術レポートに記載されたレオロジーデータに疑問を持った。退職してから英弘精機の機械を借りて測定し、PPS半導体無端ベルトの押出成形で遭遇した現象に納得した。


T社技術レポートに記載されたデータが誤った測定データだったのである。T社と言えば日本のトップメーカーであり、間違ったデータを記載していては問題であるが、当方のセミナーでこの問題を公開してきたらいつの間にか公開データが無くなっていた。


このPPSのデータで面白いのは、PH01という添加剤が混練された時だけでなく、フローリー・ハギンズ理論では否定される6ナイロンをカオス混合で相溶させた時である。ご興味のあるかたはお問い合わせください。


また、来週のセミナーでは一部データを公開し説明します。科学で未解明な領域の技術開発に果敢に挑戦しています。未だに感動する現象に遭遇し、生きている喜びを味わっています。高分子材料はその宝庫です。

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2025.04/09 不適切事案

ホンダ副社長が、業務外の懇親会における不適切事案で辞任したという。フジテレビの問題がこれだけ社会を震撼させるほどの展開をしているのに、このような問題が起きるのは、その役職につきながらの自覚が乏しい、ということにつきる。


バブル崩壊後、コンプライアンス重視だけでなく、とりわけ男女問題はじめハラスメントに対する社会の厳しさが増している。最近では言葉さえも気をつけないとアウトになるので大変で、冗談にも気を配らなければいけない。


日産とホンダの再提携の話題やトランプショックでホンダは今大変な時であり、この辞任は厳しい状況ではないか。特にホンダの人事は定評があり、日産のように不適切な人物が役員になれないと聞いていた。


しかし、実務能力において問題が無くても、今回のような事案を犯しては、不適切な人物と言わざるを得ない。ドラッカーは、リーダーを選ぶときに、誠実で真摯な人物を選ぶように著書で述べていた。


さらに、実務能力よりも誠実で真摯さのある人物を選べと言っていた。ホンダと日産の提携話が壊れた後、日産では社長交代だけでなく数人の役員が交代している。


社長には異例の若さの人物が選ばれてびっくりしたのだが、それだけでなく、日産の今年度計画が見直され、次々と新車の発表がなされている。役員を交代させただけで、これだけの変化が起きたことに驚くが、インターネットには以前の役員に対する社内の不満が溢れている。


その中には、やる気をそぐ言葉のデパートと称された役員がいたそうである。役員の性別も含め、ここでは書きにくいので探して読んでいただきたいが、なるほど、と思わずサラリーマン経験者ならば納得する不満である。


すなわち、研究開発陣に言ってはいけない無責任ワードが掲載されている。これには当方も驚いた。少なくともリーダーはグループを引っ張ってゆくために常に激励を忘れてはいけない。


当方が高純度SiCの事業をひどい組織風土でも6年頑張ることができたのは、役員からの激励があったからである。しかし、研究開発本部の役員がすこしおかしいと思われる人物に交代し、激励どころか事件の隠蔽、あるいはそれを煽っていたかもしれない状況に接し、同僚が転職したのが引き金となり、命を大切に思い退職している。


当方の転職で状況は急変し、高純度SiCの事業は2018年までゴム会社で実施され、今は愛知県の企業に継承されている。当方は転職後も、当方の仕事を引き継がれた管理職を1年近く誠実真摯にサポートしている。そのときの手紙等は大切に保管している。


リーダーは組織風土の象徴であるとの自覚をもって、業務に誠実真摯に励まなくてはいけない。それができないような人物を管理職に昇進させてはいけないのだ。管理職段階で選別を行えば、おかしな役員が誕生するリスクを下げることが可能である。


ただし多面評価の人事制度でもこれを達成できていないので大変難しい課題である。管理職候補の教育で困っている企業はご相談ください。リーダーの自覚を促す教育とリスク回避のノウハウを体得することが重要である。

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2025.04/08 オリゴマー

高分子と低分子の間の分子量体をオリゴマーと呼んでいる。高分子材料の研究は良く行われているが、このオリゴマーに関する体系だった論文を読んだことが無い。


高分子溶融体のレオロジーを論じるときに、溶媒とこのオリゴマーの比較をしている研究や、オリゴマーが多いと力学物性が低下する話については読んだ記憶がある。


いずれも想定内の結果であり、分かり易かった。しかし、プロセシングで遭遇する現象には、不思議な理解できない問題を引き起こしたり、あるいは稀にそれが良い結果を導き出しているような幸運な出来事もある。


例えば、PPSに経験知から新たに設計したPH01というオリゴマーを添加したところ、カオス混合では著しく流動性が改善されながら、Tgを低下させない不思議な現象が起きるのに、二軸混練機だけの混練では、物性改良材としても機能しない。


これは、分散状態でその機能が変化しているととらえることができるが、電子顕微鏡観察でその違いを探ってもよく分からない(注)。レオロジーや熱分析でその差異が著しくなるだけである。


一方、PPSだけを二軸混練機で混練した場合とカオス混合した場合でもレオロジーや熱分析結果が変化し、PH01の添加はその変化を強調しているだけに見える。


単純に溶媒として機能しているだけならば、このような差異が生じるのは不思議である。不明点は多いが、機能性添加剤としてPH01は某企業で検討され実用化された。特許も各国で成立している。


(注)いずれのコンパウンドでもPH01の球晶の分散している状態が観察されている。しかし、その量を面積から推定すると、添加量の半分以下である。

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2025.04/07 オブジェクト指向とC++

初めてC++に触れたのは、MIWA C++の評価版で、高純度SiCの半導体治工具事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げ始めた時である。


その後ゴム会社の研究所でFDを壊されたりする嫌がらせを受け転職するのだが、写真会社へ転職してからボーランドC++を購入している。


とにかく大変な時だったのでよく記憶している。smalltalkが登場して20年近くになり、オブジェクト指向はプログラマーの標準技術になっていた。


当方は日曜プログラマーであり、あくまで趣味としてプログラミングで遊んでいただけだが、当時のパラダイムシフトの激しさには、びっくりしている。


遊びでプログラミングをしていたので、それを楽しさとしてとらえることができたのだが、プロのプログラマーは大変だったろうと思う。当方でさえ1980年代にはプログラミング関係の書籍を40冊程度購入しており、一時期毎月1万円近くはソフトウェアー関係の書籍代(注)として消えていた。


時代変化の激しさから、FDを壊したりして当方の仕事を妨害した管理職の気持ちを理解できなくもないが、新入社員と当方がプログラミング技術の話に夢中になっていたのを嫉妬したのかもしれない。


新入社員は、異常な出来事を目の当たりにしてどこかへ転職し、他の同僚も転職を話題にしだして、結局当方含め3人がこの時期転職する事件となった。それでもオブジェクト指向の特徴の一つのように隠蔽化されて人事部は動かなかった。


当方は、転職によりセラミックスのスキルを継承せず、全く異なる高分子技術をリスキリングしている。全く異なる分野であるが、抽象化により、短期にスキル獲得をし、写真学会から新たな分野で賞を頂いたり、国際会議で招待講演者として呼ばれている。


オブジェクト指向における抽象化の特徴は、プログラミング以外でも活用可能で、隠蔽化を業務に活用するよりも健全である。


さて、C++の発明者は書籍の中でsmalltalkの影響を受けていないことを語っている。たしかにsmalltalkとC++では、OSとの関係で少し言語の役割が異なる。また、C++はCの発展型言語として使えた。


ちなみに、MIWA C++をコンパイルするとLattice C用のコードを吐き出してくれた。それをLattice Cでさらにコンパイルする面倒な方法で実行ファイルを構築する。ゆえに既存のライブラリーを問題なく使うことができた。


もっともバッチファイルを組んでおけば自動で最後の機械語のオブジェクトを自動で得られるので問題はなく、趣味のプログラマーには、この仕組みのおかげでCとC++の関係を知ることができ、ありがたかった。


すなわち、CとC++の間の敷居が意外と低かったのだ。もっとも同じ時期にPythonが登場しており、こちらはスクリプト言語としてもオブジェクト指向言語としても使えた面白さがあった。

(注)C++は、オブジェクト指向を理解できていなくてもCを知っておれば、プログラミング言語として使用できた。ただし、オブジェクト指向の高度な仕組みを使いこなそうとすると、オブジェクト指向をよく理解していなければできなかった。換言すればC++はある意味不完全なオブジェクト指向言語と言える。その結果、C++にまつわる様々な技法の解説本が一時期出版された。その中でジェネリック技法の解説本には当時感動している。小説でもないのに小説を読んだ時のような感動である。C++はその意味でC#より面白いのだが、C#ではC++の不完全さが無いのでC++より使いやすく、結局C++で遊びながらC#に移行している。C#はオブジェクト指向言語として良く設計された言語である。

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2025.04/06 サンロードなかまち

ユーチューブを見ていて、たまたま表題のショッピングロードの紹介映像があった。島根県出雲市駅から徒歩3分ほどのところである。


駅から3分のショッピングロードなら、さぞかし賑わっているのか、と思ったら、平日なのに人がいない。撮影者も説明に不思議な感じ、と添えているが、立派なアーケードがあってもシャッターの降りた店が並んでいる。


上板橋駅南口上板銀座は、今最盛期の半分ほどの賑わいである。原因は、再開発の工事が始まり、人の流れが変わったからであるが、それでも人通りは多いと感じている。


地方創生が叫ばれているが、これほどまでに地方の疲弊が進んでいるのか、と、自分の無知にびっくりした。縁結びの神の町がこれでは、結婚年齢が上がるばかりか、結婚する人も激減する可能性がある。


少子化対策は、まず出雲市駅前の活性化から始めるぐらいの発想が重要ではないか。縁結びの神様のおひざ元で閑古鳥が鳴いていてはダメである。オーバーツーリズムが問題となっているが、縁結びの神様のおひざ元は穴場のようです。

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2025.04/05 AIブームと不易流行(5)

今注目されている生成系AIのアルゴリズムは、大量の知識データを用いて知識をパターン認識し推論ルールを決めてゆく自由度の高いアルゴリズムである。


ゆえに、人間に代わり自由な発想で問題解決できそうな期待を抱かせる。2006年に発表された深層学習(ディープラーニング)の手法にベーズ統計を組み合わせたアルゴリズムで動作している。


TRIZのようにあらかじめ用意された、あるいは既知のパターンとの比較参照で推論を進めるアルゴリズムではなく、大量のデータを学習して、その学習結果により判断ルールが決まり推論が行われる。


すなわち、第三次AIブームで生まれた生成系AIは、過去のAIのようにアルゴリズムで知の表現や推論が決められている動作ではなく、大量のデータを学習して動作が決まる、データ駆動と呼ばれるアルゴリズムで作られている。


繰り返しの説明になるが、あらかじめ大量の論文を学習アルゴリズムでプログラムされた学習機械に読みこませ、知識のパターンである言葉のつながりを学習させる。


学習が終了してから質問を行うと、連想ゲームのようにコンピューターが動作して回答を出す。すなわち、大量の論文データで学んだ単語のつながり、関係の強さなど知識のパターンを基に動的に決められた判断ルールにより推論して答えを出している動作が、生成系AIの「考える動作」である。



この動作は、過去の2度のAIブームで開発された、専門分野の知識をあらかじめアルゴリズムで組み立て、そのプログラムで推論させる方法とは明らかに異なる。



このビッグデータを用いた知識のパターン認識により、コンピューターの推論動作を構築する手法、データ駆動の仕組みゆえに、動作が広範囲の分野の単語に柔軟に対応でき、あたかも人間のような動作に見えるのである。

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2025.04/04 オブジェクト指向と問題解決

20世紀に問題解決と言えば科学的に行うことが常識だった。TRIZやロジカルシンキングはじめ科学的という香りを放つ問題解決法が賑わっていた。


しかし、一方でアメリカでは1970年代から始まったトランスサイエンスの認識が広がり、ソフトウェアー技術が日本とは異なる姿で発展した。


やや省略した表現となったが、日本では科学的に拘り過ぎて、データ中心の考え方が発展しなかった、と捉えていただきたい。


そして、そのデータもオブジェクトとしてとらえる考え方が、1990年代にアメリカに誕生して、第三世代のAIブームにつながる。生成系AIはデータ駆動で動いている、と言えばこの流れをすぐにご理解頂けるのではないか。


それでは、オブジェクト指向の問題解決法とは何か。これについては、先月19日の日本ゴム協会シンポジウムで2時間講演している。


結構反響があり、問い合わせが来てうれしい悲鳴を上げているこの頃です。ご興味のあるかたはお問い合わせください。当日用いた資料の一部を参考資料として閲覧できます。

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