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2012.10/30 メタンハイドレート

メタンハイドレートが新たに日本周辺で見つかり、試算では日本周辺に約100年分のエネルギーが眠っている、とのニュースがあった。また、日本周辺は、世界的にメタンハイドレートの宝庫との紹介もありました。石油の例でいえば、埋蔵量についてこの50年見積もりは増えていますので、おそらく100年という数値は今後伸びる可能性がある。

 

しかし、この発表ですぐにコストが高いからただ見つかっただけの報告である、というようなニュアンスの言葉が発表側からあったが、具体的なコストは公開されなかった。先日コストの問題は、埋蔵量が原因ならば克服しがたい課題だがそれ以外ならば技術革新で解決できる、とシェールオイルを話題に説明しましたが、発表者がもし克服しがたい、と思っているならば、メタンハイドレートの探索をしないほうが良いと思います。技術革新で下がる可能性のあるコストであれば、コストの問題を言い訳に使わないほうが良いと思います。

 

さて、最近エネルギー関連の明るい夢のある話題が多く、活動報告で提案した産油国日本プロジェクトが現実味を持ってきた。ジャトロワや藻などのバイオエネルギーや日本周辺の化石エネルギー採掘技術開発、スマートグリッド開発も含めたエネルギー大国日本プロジェクトを経産省主導で今進めたならば、景気回復間違いなし、と思っています。30年後を見据えたプロジェクトは民間では進めることができません。また、一つの技術ではなく、並行して多数の技術を検討しなければいけない研究開発は国家プロジェクト以外でリスクが大きくなりますので、国家プロジェクト以外に推進できる可能性はありません。

 

メタンハイドレートは新素材ではありません。40年以上前から知られており、その生成機構も明らかになってきました。日本周辺のメタンハイドレートは生物起源と言われており、その生成機構が正しければ、日本周辺どこにでも存在することになります。おそらく技術開発を真剣に行ったならば30年ではなく15年程度で商用化できる可能性も見込まれます。シェールオイルよりも現実的なのは、埋蔵量が1世紀分以上あることと、深海ではあるが表層に存在し発掘する技術的障壁が低いことである。

 

産油国日本あるいはエネルギー大国日本プロジェクトは、日本の景気回復だけでなく、脱原発に直結するプロジェクトでもありますので、夢ではなく実現させたいと思っています。

カテゴリー : 一般

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