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2012.12/17 選挙のシミュレーション

昨日の衆議院選挙では自民党は294議席を占め、無所属で自民党入党予定の1議席を追加すると295議席となり、事前に新聞各社が独自のシミュレーションで行った300議席とほぼ一致した。事前予測の300議席についてはS社のコラムで新聞5社が一致した数字となるのは珍しいこと、と書いていたが、投票先を40%の有権者が決めていない状況における事前の民意がそのまま反映した形である。

 

有権者の投票行動をどのように予測するのか勉強不足で説明できませんが、TVの報道では電話による世論調査が一般的である。すなわち無作為にサンプリングした有権者の意見を電話で聞くのである。サンプリング集団の値が母集団と近くなるのは、確率や統計の学問における基本であるが、今回の結果は日本人が正直なことを示している。

 

今回のようにたくさんの政党が乱立し、有権者が事前調査で皆がウソをついた場合には、事前予測は大きく外れるはずです。すなわち事前に投票先を決めていない有権者までどこかの政党をランダムに回答したならば事前予測の値は大きくずれたと思われます。面白いのは、自民党は事前予測の結果を見て、立候補者の引き締めを行ったとのこと。自民党はこの事前予測に驚いたのだろうと思われますが、小選挙区と比例代表制の選挙制度では、その選挙の第1党が有利となる結果が出やすいといわれています。

 

おそらく日本人の正直な人間性と確率統計学の進歩の結果が選挙の事前シミュレーションの精度を上げているのでしょう。弊社も来年販売に向けて30年後の技術の未来予測やパーコレーション転移のシミュレーター、高分子シミュレータ-の開発も行っています。選挙シミュレーターほどの精度をめざしたいと思っています。本日は昨晩夜更かしをされた方も多いと思われますので、車を運転される方は居眠り運転に注意してください。

カテゴリー : 一般

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