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2015.02/08 コーチング

松坂大輔投手に対するソフトバンク佐藤投手コーチの指導方法が話題になっている。スポーツニュースで見たが、松坂投手はよく我慢している、あるいは謙虚なのかと感心していた。しかし、スポーツ誌の評価は全く異なる見方をしていた。

 

スポーツ誌では一流選手に対するコーチの指導方法に着眼していた。さらに、そもそもコーチングとはなんぞや、という問題提起をしている記事もあり面白い。

 

ある記事には松坂投手の談話が載せられており、周囲の佐藤コーチへの批判に比べて、松坂投手本人は特に気にしていない様子である。おそらく松坂投手ぐらいの一流になるとコーチと選手の関係に対する配慮も自然にできるのだろう。

 

新入社員の頃を思い出すが、最初の3ケ月は優れた指導社員が、それこそ佐藤コーチのように手取り足取り指導してくださった。またレオロジー解析についても座学の時間をわざわざ業務中に設定しみっちり指導してくださった。

 

その後2年間は艶やかな女性の指導社員の下で仕事をしたが、その時は全くの放任主義でやや戸惑った。周囲は美人の指導社員の下でぼけたのではないか、と噂していたようだが。

 

ぼけていたわけではなく、放任主義のおかげで、ホスファゼン変性ウレタンフォームの研究やホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの開発、さらに高純度SiCの企画を黙々と自由に練ることができた。

 

この約3年の経験から言えば、佐藤コーチと松坂投手の人間関係でコーチングスタイルの評価は変わるのではないかと思う。一流選手だからそのように指導せよ、という意見は、おそらく本当の一流選手にとっては迷惑な話だろう。

 

多くのスポーツ誌が指摘していた、松坂をさらし者にした、という同情も理解できるが、開幕までまだ時間があるこの時期は、一流選手ならば、死に物狂いで自分の欠点を改善して、さらに高度な技術を身に着けたいと思うのではないか。

 

美人の指導社員も楽しい思い出だが、3ケ月間の佐藤コーチ以上に密着指導してくださった指導社員に、少なくとも、もう半年間は指導していただきたかった、と思っている。

 

20年ほど前コーチング手法が話題になったが、昨今はあまりその手の話題を聞かない。技術の世界では、手法も大切だが、そもそも技術を伝承しようという意気込みと弟子に対する愛情が無ければ弟子は育たない。

 

松坂投手をもっと活躍できる投手にしようという意気込みからあのようなコーチングスタイルになったのなら、それは正しい指導法ではないか?この結果は開幕後の楽しみである。

 

カテゴリー : 一般

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