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2015.04/14 科学の重要性(1)

真理を追究することが使命の科学は、人類が開発した研究方法のスタンダードである。研究ではこの方法以外の実験は認められない。だから科学的方法は重要である。但し真理を追究する方法として、である。

 

科学は、科学教育として子供のころから学ぶことになる。自然科学のみならず人文科学を理解するために重要な哲学だから長期間に渡り訓練される。誰かに何か現象を説明する時に、科学で正しく説明を行えば、誰でもその正しさを理解できることになっているので重要である。

 

新しい技術が登場しても科学的に創造された技術であれば、その全貌を明らかにすることは科学の力で容易である。そして、そのような科学的方法をリバースエンジニアリングと呼び、技術競争を行う時に不可欠の技術である。リバースエンジニアリングは正しく技術要素に到達するために、科学に忠実に行わなければならない。

 

このリバースエンジニアリングにも泣き所がある。科学的に設計されていない製品については、リバースエンジニアリングでリヴぇールできない。例えばナイロンの相溶したPPS中間転写ベルトのリバースエンジニアリングは難しい。そもそも6ナイロンとPPSは、科学的な見地では相溶しないし、熱分析してもTgが一か所現れるだけで、わけがわからないデータとなる。

 

リバースエンジニアリングできない商品があるから科学は使い物にならない、という人はいない。リバースエンジニアリングを科学的に行わなければ、得られた結果の正しさを信じることができないからだ。技術が科学を追い抜いている状況ではリバースエンジニアリングで科学的研究の時間を多く消費することになるので、科学の進歩は重要である。

カテゴリー : 一般

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