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2016.02/17 野球殿堂入り

今年の野球殿堂入りの候補が決まり、星野元中日監督が落選した。ネットで一部話題になっている。当方は、星野元中日監督が殿堂入りしていないことを今回の騒動で知り驚いている。
 
星野元中日監督は、中日、阪神、楽天の3球団を率いて優勝監督となっている。web情報によれば、3チームで優勝を果たしているのは故・三原脩氏、故・西本幸雄氏を含め、3人しかいないそうだ。
 
さらに、監督として勝利した数は通算1181勝であり、新聞記事によればこの数字は歴代10位という成績だそうだ。上位の9人全員と、通算勝利数では13位の故・仰木彬氏などがすでに殿堂入りしているので10位の成績ならば殿堂入りしていてもおかしくない順位と感じている。
 
低迷していた阪神、楽天という2チームを闘将と呼ばれるほどの熱血リーダーシップで優勝に導いた功績は倒産しかかった企業を再生したようなもので、それだけでも殿堂入りしていておかしくない経歴だと思う。恐らく殿堂入りの問題は、審査員の好き嫌いという低レベルな判断が影響しているのではないか。
 
審査員は殿堂入りしている選手から選ばれているそうだから、同業者の評判がそのまま結果として出る。星野元中日監督は、個性の明確な人物で球界に敵が多い、と噂されていたが、スポーツの世界でも実績より仲良しグループに入ることが求められるのだろう。
 
競技の勝ち負けは動かしようがないが、殿堂入りは通俗的で適当な評価の世界なのかもしれない。星野元中日監督の個性の問題と言ってしまえばそれまでだが、少し寂しい感じがする。おそらく審査員に選ばれている元選手は小物揃いなのだろう。星野元中日監督のファンとしてではなく、その業績に敬意を持つものには理解できない評価結果である。
 
イノベーションはいつの時代でも求められており、尖った人材がもてはやされたりした。しかし、組織は必ずしも実績だけで評価しない。星野元中日監督は、当方の時代のスター選手だったが、同僚あるいは同業者から好まれていなかった可能性が高い。
 
ただし、その際立った才能と個性に強い魅力を感じていたファンは多いはずだ。また、殿堂入りしている他の選手と比較しても、TVや週刊誌で見る人物像は悪くなく性格も良さそうである。殿堂入りしている人の中には、TVの発言を聞いていて常識を疑いたくなる人もいる。
 
スポーツ界でもこのような状態である。もしサラリーマンとして成功したいならば、このような問題は軽く考えない方が良い。企画を実現しようとするときも同様で、いくら会社に貢献できそうな良い企画でも、組織が大きくなれば企画の品質だけでその採用は決まらないのである。30年以上前に高純度SiC事業の先行投資を決断した経営陣には感謝しているし、このような経営が業界トップになる会社を育てるのだと思う。
 

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