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2016.05/17 マネジメント(1)

「組織に成果をあげさせられるマネジメントこそ、全体主義に代わる唯一の存在」とは、ドラッカーの言葉である。そして彼の著書「マネジメント」には、賞罰こそ、組織の目的、価値観、そして自らの位置づけと役割を教える、と語り真の管理の在り方を示している。
 
組織社会において、知識労働者は皆エグゼクティブ、というのもドラッカーの言葉である。すなわち現代の知識労働者には全員に少なからずのマネジメント能力が求められている。そもそもマネジメントとは何か。これもドラッカーは、「人をして成果をあげさせる行為」と説明している。
 
また、知識労働者は一人で成果をあげることはできず、他の人に自己の知識の成果を与え成果を出す働き方になるとも書いている。
 
新入社員として10月に研究所へ配属され、物理が専門の指導社員と出会った。毎日朝1時間から2時間程度座学があり、その後実験室で実技指導があった。これが1ケ月ほど続いた。1:1の座学でも眠くなる時には睡魔に勝てない。しかし、指導社員は注意されなかった。1:1なので2分以上意識が無くなることはなかったが、こっくり頻度は多くそれでも叱られたことがない。
 
しかし、注意はされないが、一方的に講義を続けており、意識が戻った時にホワイトボードが消され始めるとあわてて、「待ってください」と叫んでしまう。そのとき申し訳ない気持ちになり、1ケ月後には会議中でも居眠りをしなくなっていた。
 
「気づき」で会社の居眠りが悪いことを学んだ。さらに、この指導社員は博学だった。当方の質問に対して答えられなかったことは3ケ月間一度もなかった。社内のこともよくご存じだった。恥ずかしながら、当方がこの指導社員と同じ年齢になった時、社内の半分もよくわかっていなかった。
 
新入社員実習でS専務に説教を受けたお話をしたら、S専務のキャリアと人脈を教えてくださった。どこからこれらの知識を得ているのか知りたかったが、それは教えてくださらなかった。ただ、この指導社員は就業時間の終了を知らせるチャイムが鳴ると毎日どこかへ姿を消す習慣があった。
 
 
 

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