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2016.10/04 知識を適用する働き方(2)

科学的知識は専門性が高いと思われているが、日常生活でも容易に得られる。また日常生活の中で得られる知識の方が学校で習う科学的知識よりも役立つ場合が多いように思う。時として非科学的知識も得られるが、それも重要である。
 
知識は学校で学ぶものだと考えている人は、この日常生活の中から知識を得ることが不得意である。亡母は、昔から漂白剤の使い方を生活から学んでいたし、洗剤を説明書通り入れなくても、すなわちその量を半分にしても洗濯ができることを知っていた。
 
後者の知識はケチの結果かと思ったら、その逆で、洗濯の量に比べて洗剤を間違えてたくさん入れたところ、汚れの落ち方は変わらず、逆にすすぎが大変だった経験から獲得したという。すなわちすすぎの時間を短くしたいから洗剤の量を半分にしたという。昔は全自動洗濯機など無かったので、毎日の家事で知識を適用しなければならないシーンが多かった。
 
日々の生活も自然現象なのでそこから得られる知識は科学的知識である。臨界ミセル濃度という難しい話を知らなくても界面活性剤の量を適量にする知識ぐらい身につくのである。そしてそれは調味料に応用され、味の素の使用量が激減した。
 
これは非科学的な話だが、味の素が販売量を増やすためにアナの大きさを変更したことは有名な話で、その噂話を聞いてから、味の素を直接ナベに添加するのではなくふたで計量してから入れるようになったという。
 
主婦でも家事に知識を適用した働き方をしているのである。もっとも亡母は女学校卒のインテリだったので身の回りに対する問題意識は高かった。すなわち知識を仕事に適用する働き方とは簡単な仕事でも問題意識を持って取り組むことに他ならない。
 
そして見出された問題を過去の知識を総動員して解決しながら働くのである。これが知識を適用する働き方であり、どのような仕事でも知識労働者の仕事になりうる。そのとき重要になってくるのは問題解決力であり、11月に従来の視点と異なる問題解決法の講演会を予定しています。弊社へお問い合わせください。
 
 
 
 
 
 
 

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