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2016.12/23 TVの価値を決める因子

昨日NHKのあさいちに黒柳徹子さんが出演されて、TVの歴史を語られていた。黒柳徹子さんは、TVメディアの世界で生きている化石のような方である。

 

現代は多数のメディアが存在し、TV不要時代との発言もある。ちょっと前には、ライブドアのTV局買収騒動があった。また、TVの各局視聴率低下も話題になっている。いまや、視聴率は10%を超えれば良い方で、10%に届かない番組も存在するそうだ。

 

黒柳徹子さんは、この視聴率を気にして番組を制作する姿勢こそがTVをダメにしていると発言されていた。これには当方ももっともだと感じていたので、発言に耳を傾けたところ興味深くTV以外でもあてはまるような意見を語っていた。

 

すなわち自分たちが面白いと思い一生懸命制作することがまず大切で、視聴率など気にすることはない、と語り、死ぬ思いで必死に番組を作れば必ず視聴者は喜んでくれる、と言われた。

 

一例としてご自身も出演されている日立提供の「世界不思議発見」について、最初視聴率が低迷し、10年ぐらいかけて現在の視聴率になったこと、そしてスポンサーも息長く我慢してくれたことなどのエピソードを語られていた。

 

同様の番組として出光提供による「題名の無い音楽会」がある。恐らく視聴率は今でも10%に届いていないはずであるが、出光一社提供の番組として40年以上続いている。

 

これらを見るとTVは単なるメディアとしての位置づけだけでなく制作者が社会に提供する文化である。その文化を視聴率という経済性の物差しで測定することが意味の無いことのように思えてくる。すなわち制作者の思いと意気込みとその他番組の品質を決めるファクターこそ重要である。

カテゴリー : 一般

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