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2017.01/03 チャレンジできる職場の創出

昨年末にBuzzFeed Japan「「学歴」で分断されるリアル」という記事があった。すなわち現代の学歴社会の構造を扱った内容だが、この記事で論じられている格差は、高度経済成長の時代からの流れの一側面を扱っているに過ぎないと思っている。

 

昨年の格差に関する記事に共通しているのは、格差の固定化という考え方である。社会の格差はいつの時代にも存在し、格差が全くない社会といういのは理想かもしれないが、人間に欲望がある限り、また誠実真摯な人が100%とならない限り、そのような社会の実現は不可能である。

 

すなわち格差を無くす努力の方向として、格差の固定化を無くす努力ならば可能であるが、格差0社会は不可能である。これは共産主義社会である中国の現状を見れば明らかで、共産主義の理想とは遠くかけ離れた超格差社会である。

 

ドラッカーは社会に3つの組織が必要であり、その一つ政治を司る組織の重要な使命の一つに富の再配分がある、と説いていた。中国に比較すれば日本は極めて理想的にその組織が機能している。しかし、日本という社会だけを取り上げたときにまだそれがうまく機能していない、と考える人が多い。

 

学歴の格差は学校制度ができた昔から存在していた。現代の一番の問題は、衆知のように就職そのものが学歴別に行われ学歴でチャレンジの機会に差ができる職場が多いという現実である。

 

大切なことは、福沢諭吉の「学問ノススメ」が明治の社会に大きな影響を与えたように「学び」の機会と「学び」により人材が育成され、明るい未来が開かれるような社会の実現だろう。

カテゴリー : 一般

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