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2018.05/24 見落としていた記事

木曜日まで急な中国出張で日本のニュースを見ていなかったが、17日の少し気になるニュースを見つけた。

 

「安倍首相は17日の未来投資会議(議長・首相)で、プログラミングなどに関する「情報科目」を国語や英語と並ぶ基礎的科目として大学入試に追加する方針を表明した。」という読売新聞電子版の記事である。

 

この記事ではさらに、「人材不足が指摘される情報技術(IT)分野で優れた人材を育てるのが狙い。政府は大学入試センター試験に代わり2021年に始まる「大学入学共通テスト」で、25年1月から情報科目を導入することを想定している。」と続き、大学入試で全員にプログラミング能力を求めるような事態になっている。

 

その理由として、「首相は会議で、AI(人工知能)や情報処理に関して、「これからの時代の『読み・書き・そろばん』(にあたる基礎的な技能)だ。文系、理系を問わず理数の学習を促していく」と述べ、林文部科学相に改革案の検討を指示したという。

 

情報処理能力が現代の必須能力であり、基礎的技能としてプログラミングが必要というのは同感である。当方も上京し秋葉原を散策する習慣がついたころからそれに目覚め、独学でCやC++をマスターしている。

 

しかし、大学入試にこれを求めるのは、少しおかしいような気がしている。昔そろばんが基礎的な技能として求められたが、大学入試まで全員にその試験が行われた話など聞いたことが無い。

 

プログラミング技能をそろばんのように身に着けていたほうが良いことは常識であるが、その能力を大学入試で確認する、というのは大学入試の目的から少し外れているようで違和感を覚える。

 

あたかも義務教育における性教育の成果を大学入試で確認するような感覚といえばご理解いただけるかもしれない。大学入試の問題がどのような内容となり、またその内容で受験者の「本当の能力」をテストできるのか。

 

情報処理能力というものは、必要と感じなければ、すなわちそれをしたいと目覚めなければ、発揮されないものだと思っている。プログラミングの手を決めてそれを知っているのかどうかなどテストしても意味が無い。

 

当方は小学校入学前に「読み、書き、そろばん」を学ぶために書道塾とそろばん塾に通わされたが、プログラミングもこのような学び方をする科目のように思う。もし希望される親御さんがおれば、小学生向けワンコインプログラミング塾でも開いてみようか?

 

ちなみに、高校生になった時には電卓が普及し、そろばんなど不要になった。また毛筆など使う機会も無くなり、せっかくの身に着けた技能が無駄になった。ただ、いまだに暗算ができるのはそろばん技能のおかげかもしれないので両親に感謝している。

 

 

 

 

 

 

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