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2019.01/17 稀勢の里引退

稀勢の里(32)がついに現役引退を決断した。和製横綱の引退ゆえかどうか知らないが、昨日朝突然臨時ニュースが流れたのでびっくりした。昨日は地元・茨城県牛久市の「稀勢の里郷土後援会」がバス2台の応援ツアーを実施、95人が両国国技館に駆けつける予定になっていた。

 

初日からその取り組みを見てきてかわいそうだった。本人の意欲が気力に結びつかず、その結果体がついていっていない。素人が見てももう無理だと思われた初日の取り組みだった。二日目、三日目は涙なくしてみていられない状態で、男の裸に涙する自分がおかしかった。

 

サラリーマンには定年がある。この定年は、現在の人間の寿命から考慮すると早すぎる、というので75歳定年制が議論されている時代である。32歳で引退は早すぎる。しかしスポーツの世界は厳しく、もっと早い世界としてフィギュアスケートがある。村上嬢は頂点を極める前にさっさと引退し、芸能界で成功している。

 

稀勢の里のような引退が良いのか、村上嬢のような引退が良いのか、他人がどうのこうの言えないのが引き際である。大関陥落後も相撲を取り続ける力士が増えてきた。しかし、横綱には、引退しかない。どこか組織社会に似ている。

 

出世しなければ、65歳まで働きやすいが、若くして管理職以上になって55歳あるいは60歳で役職定年になり、それ以降組織で仕事をするにはそれなりの努力が必要になる(若い人には分からないかもしれないが)。

 

今派遣社員との賃金格差を埋めるために同一業務同一賃金が叫ばれているが、役職定年後の無役の業務はどのように賃金評価すればよいのか働く立場として考えてしまい、早期退職の道を選んでいる。

 

大企業の社長になったことが無いのでその役目の人が働くことに対してどのような考え方をしているのか興味があったが、今回のゴーン事件における様々な意見を読んでいると、甘い社長が多いようだ。

 

中には経営にも技術が必要であり、その対価として考えればまだまだ安い、という意見を読んでこれでは日本の未来は危ないと感じているのは当方だけだろうか。

 

社長の給与には従業員の血と汗の結晶が詰まっている。中には十分な働きをしているのに賃金が支払われていない従業員も多いのだ。そのような日本の現状を踏まえたうえで、ゴーンの給与を世界水準でみれば、という意見はどこかおかしい。

 

特に日産の場合には、やめたくなくても辞めさせられた従業員が多いのだ。ゴーンは、過去の称賛を伝説とするために、ニッサンをV字回復させたところでやめるべきだった。経営の数値だけで社長を判断してはいけない。経営の数値は、社長として達成すべき最低限の業務である。

 

 

カテゴリー : 一般

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