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2019.10/21 上司の姿勢

新入社員で一年も満たない時に工場試作を成功させても始末書を書かせたり、役員から商品開発が方針として出されているのにアカデミア並みの基礎研究を指示したり、上司に恵まれなかったおかげで、管理者の立場で転職した写真会社では多数の成果をあげることができた。

 

成果の一部をこの欄で紹介してきたが、組織社会では担当者がいくら頑張っても直属上司がダメならば成果とならない。

 

フェノール樹脂天井材の開発では、川下部門の言いなりになって出来上がったばかりの研究用発泡機を川下部門に移管し成果を出した事例もあったが、この事例では、そもそもの企画をした担当者は評価されず昇進試験に落ちている。

 

会社組織において管理職の役割と方針を実行するために上司としての姿勢は重要である。担当者の仕事ぶりは鏡に映し出された上司の姿のようなものだと言われて仕事をやっても報われなければどうなるか。

 

マネジメントとは人を成して成果をあげることだとドラッカーは定義づけているが、ラグビー日本チームのあるコーチは、ゲームをするのは自分たちではなく選手なので選手がその場で的確な判断をしている結果、勝ち続けている、と今の日本チームの強さを説明していた。

 

一方、TVでは、控室でジェイミー・ジョセフヘッドコーチが思いを詩に託して読み上げている風景を映していた。上司の姿勢をどのように担当者に伝えるのか、それにはまず上司は誠実で真摯な姿勢を示さなければいけない。

 

残念ながら昨日は南アフリカの圧倒的なパワーに負けてしまったが、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチはじめ選手たちが、負けてもお互いを称えあっていた姿が印象的だった。試合前、全員がリーダーだと言っていたコーチの姿勢が思い出される光景だった。

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