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2020.01/24 事業企画推進の難しさ

以前事業企画においては、企画書の書き方よりも他の要因対策の理解が重要と指摘している。それは大なり小なり、組織内で提案される事業企画では、少なからずイノベーションを起こす内容となるからだ。

 

イノベーションとはどのようなことかは詳細説明を省くが、それが起きれば現状からの変化を組織に所属する人間は受けることになる。

 

とかく人間は、現状のまま平穏に暮らしたいと考える傾向にある。年をとればますますその傾向は強くなる。

 

青年期の悩みの書は昔から多いが、中高年の悩みの書を扱っている本は少ないし、あっても老化からくる悩みに関するものだ。

 

自ら変革の嵐の中に身を投じた中年あるいは老人(一般に老人がそれを行うのは無謀あるいはバカとして扱われる)の悩みを扱った書は無い。

 

もしあればどなたか紹介していただきたいが、年配者ほどイノベーションを嫌う、ということは、死というゴールを意識すれば自然なことである。

 

ゆえに経営に関わる人間が若手にプロジェクトを任せたと言っても、内心は大きなイノベーションを怖がっているぐらいに考えて事業企画を練る必要がある。

 

但し、これを忖度してはいけない。あくまでも事業企画については、まっすぐあるべき姿を目指すべきであるが、その表現方法に工夫する必要がある。

 

例えばイノベーションの組織に与える影響を正しく評価し、それを補う対策を十分に行わなければ企画の立案さえも大変な苦労をすることになる。

 

これは実際に苦労を体験してみないとわからないかもしれないが、年配者だから苦労を理解して協力してくれると期待していると痛い目に合う。

 

ゴーンが一つの事例である。カリスマ経営者と持ち上げられたが、その実態は説明の必要が無い人物だった。

 

一方、タイヤ会社で出会った誠実真摯な経営者もいる。しかし、そのような経営者でも定年には逆らえないのだ。2年以上の長期の企画では、実行期間中の組織体制にも配慮しなければ良い企画にならない。

 

カテゴリー : 一般

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