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2020.07/28 日本製

made in JAPANは、高品質ブランドと50年間聞かされてきた。しかし、他国の製品でも、日本製の品質を凌ぐ製品が多くなった。

 

50年前の松岡良治工房製アリアギターは、演奏性が優れていただけでなく指板の仕上げも素晴らしく、さすが日本製と満足していた。

 

しかし、先日購入したアイバニーズブランドの中国製エレキギターの細部の品質をチェックした後、改めて50年前の高級日本製ギターの品質チェックを行ったところ、今まで気が着かなかった隠れていた手抜き、例えば表板裏側の傷や接着剤のはみだしなどをいくつか見つけた。

 

このような日本製で大いに失望した体験は過去にもあり、********二世帯住宅を購入したときで、バブル崩壊後、日本製品の品質は徐々に地盤沈下していったのではないかと心配している。

 

一方で日本メーカーの海外生産が盛んになるにつれ、海外製であってもその品質は高くなった。そして、生産国のブランドよりもメーカーのブランドの方が信頼できるのではないかと思うようになった。

 

例えばペンタックスは、ベトナム生産をかなり前から行っているが、そのカメラの品質は日本製だったころと変わらない。ニコンも一部の製品以外は海外製となった。

 

日産自動車は、国内自動車メーカーの中でもグローバル化が進んでおり、例えば今回新発売されたキックスは、タイ製である。販売店で早速その品質を見てみたが、設計品質として気になる点を見つけた以外タイ製で特に品質が劣ると感じるような欠点は見つからなかった。

 

もっとも日産自動車はセレナ、キューブ、ジュークと乗り継いできて、毎回初期故障に悩まされてきたので、実際に購入してみないとわからない危うさがあると懸念している。

 

ただし、日産のクレーム対応の早さには感心している。例えば納車されて1か月後、家族でドライブに出かける途中にスピードメーターが故障し動かなくなった。

 

たまたま近くにあった開店前のディーラーで人影を見つけたので飛び込んだらすぐに修理してくれた。もちろん新車なので修理代はかからなかったばかりか、粗品まで頂いた。

 

その後も毎回新車時の初期故障で悩まされてきたが、気が着いたら日産車を乗り継いでいた。初期故障があっても迅速な対応とその後の品質に問題が無ければ顧客満足度は上がる。

 

クレームをいれても半年間放置し、挙句の果て虚偽の説明をされては大手でも信用は無くなる。社長が頭を下げて謝罪した杭打ち不正の問題など忘れてしまっていても、数千万もする買い物で粗雑に扱われると古い事件でも思い出す。

 

顧客の心理とはそのようなものだ。made in Japan の神話は崩れていると日本メーカーは考えるべき時代である。社長が海外逃亡するような会社でも末端の社員が愛社精神に溢れ働いている会社に顧客は魅力を感じるものだ。

 

カテゴリー : 一般

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