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2020.09/07 老化

若い人のために。

 

昔、ある大学の入学式で太った豚になるよりも痩せたソクラテスになれ、と総長が語った言葉が新聞に取り上げられていた。

 

早い話が、大学がレジャーランド化し始めたころである。今や東大までタレント養成学校のような状況となり複雑な心境である。

 

学生の頃一生懸命勉強しなかったら、いつ勉強するのか、と喝入れする意図はなく、将来の老化に備えて学生時代を過ごした方が良い、とアドバイスしたい。

 

少なくとも30歳ぐらいまでは、勉強に、スポーツに、趣味に真剣に取り組まないと老人になった時に困ることになる。

 

酒を飲んだり、異性を追いかけることはいくつになってもそれを始めることは可能だ。暴走老人のニュースを見ればわかるように、年をとってできることは、死ぬまで衰えない本能的な行動である。

 

肉体的老化に対しては、筋肉体操も含め社会に老化を防ぐ情報が溢れているが、知力に対しては、脳科学者の警鐘も含め多くないように思う。

 

当方は、30歳までにどれだけ知的なことに取り組んだのかが老化を防ぐポイントになると実感している。理由は、30歳過ぎてから取り組んだことで、今この年になって、再度取り組もうという意欲はわかないのだ。

 

しかし、30歳前に真剣に取り組んだことには抵抗なく再開できることに気がついた。よく60過ぎの老人が新しくチャレンジして、ということがTVで紹介されたりするが、あれは難しいことなので取り上げているのだ。

 

若い時に多少なりとも体験していないことを老人になってから始めるには、勇気や意欲以外にそれなりの普遍的な技が身についていなければ難しい。

 

老化について最も悲惨な現象は、まったく新しいことに対する拒否反応だと思う。現在の年齢になって、それを起こさないように努力していても、残された年数を考えるとどうしてもその努力をあきらめてしまう。

 

若い時には意識したことのない老化という現象について、若い時に備えることが必要な時代になったのではないかと思う。人生100年時代である。コロナ禍で余った遊ぶ時間を新しい知識獲得のための勉強や趣味に使うのは老化対策になる。

 

年をとってから老化対策を始めても遅い。今月無料WEBセミナーを企画しているので気軽に参加されてはいかが。高分子材料の初歩と問題解決法をテーマとしている。

 

高分子材料と無縁の人でも老人になってから高分子材料のことを考えなければいけないことになるかもしれない。若いうちに老化対策と思って参加するのも悪くない。無料である。

カテゴリー : 一般

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