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2020.12/24 アイデアの出し方(11)

本日はクリスマスである。近所の肉屋は昨日からクリスマス対策として、精肉以外の商品を3日間停止している。3密防止のためではなく、チキン需要が瞬間的に高まる業務量の増加が原因である。

 

アルバイトを雇えば売り上げが上がるだろうというアイデアは、店舗の規模から却下される。平日でも商品棚が道路まではみ出すような状態で、厳密にいえば道路交通法違反の現場である。

 

もっとも屋台まで堂々と道路に出店している人もいるので、この商店街はこのような状態が特別認められているのかもしれない。30年以上生活していても深く考えなければ、このような問題でも正解にたどり着けない。

 

「チコちゃんに叱られる」という番組は、このような時代に思考という行為に対する問題提起の番組となっている。毎週楽しみにしているが、この番組における問題と解答について番組制作者の苦労を想像してみてほしい。

 

くだらない話かもしれないが、番組を面白くしようと頭を掻きむしりながら解答を考えているスタッフの姿が見えてくる。

 

技術開発におけるアイデアは、この番組のような方向で考えていてはだめだ、という方もいるかもしれない。しかし、隘路に陥った時に、思い切ってとんでもない方向で問題を考えるのは、頭をリフレッシュさせる意味もあり、アイデアを出す大切な方法である。

 

このとき、とんでもない方向さえも考えつかない、という人は多変量解析を用いると、とんでもない方向で、正解があるかもしれない方向を見出すことができる時がある。

 

電気粘性流体の耐久性問題を解いたときに行った主成分分析の結果は、教科書に書かれていない方向を示していた。そしてその方向は正解でありながら、科学で未だ扱っていない方向だった。

 

とんでもない方向のアイデアを聞かされたときに人間への影響は状況により様々で、中にはキレる人もいるから注意を要する。FDを壊された事件を思い出した。

 

この事件はトラウマとなって残っているので、とんでもないアイデアを思い着いたときにはそれを公開する場の配慮も重要であることを付記しておく。

 

とんでもない方向のアイデアでは、「チコちゃん—」の番組ならば思わず吹き出すような解答となるが、技術開発では悲惨な結果を導き出す場合もあるのでそれを発表するときには注意が必要だ。

 

当方が体験したFD事件ではわかりにくいかもしれないので、STAP細胞事件もその類、と書けば理解していただけるかもしれない。とんでもない方向の奇抜なアイデアは、また、想像できない影響も生み出す。

カテゴリー : 一般

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