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2021.04/19 アイデアの出し方(1)

企画業務に限らず、日々の仕事はイノベーション感覚で行わない限り、コロナ禍で変貌した今の時代を生き抜けない。当方も若返った気持ちで1年近く前にアイバニーズのセミアコ新品をオークションで購入し、毎日イノベーションに努めている。



ギターを弾くことがなぜイノベーションかと言うと、これまでと全く異なる世界の勉強で今までの技術開発を見直そうとしている点である。科学の発展で技術は著しい進歩を遂げたが、ここにきて従来のような加速度的進歩に衰えが見えてきた。



技術の進歩の伸びしろが無くなったのではなく、科学という視点で見たときの限界である。固定された視点で同じオブジェクトを見続けると飽きるように、科学の視点でもはや技術開発を従来のように加速できなくなった可能性がある。



科学的アイデア創出法などと言う本が50年ほど前に出版されて読んでみたがつまらなかった。確かにアイデアを出す方法にはいくつかのコツがあり、それらを科学的に論じることは可能である。しかし、科学的に推論を進めて出てくるアイデアは皆同じになるはずだ。そうでなければ科学的ではない。



科学の時代でも他人と異なるアイデアを出す人はいた。その中には常にずば抜けたアイデアを出す人がおり、アイデアマンとして尊敬された。当方も若いころにそのように呼ばれたりしたが、それはアイデアの出し方が、科学的な方法ばかりではなくヒューリスティックな方法と学際方法を駆使していたからできたのである。



ゴム会社で30年間事業として続いた高純度SiCの技術は、有機高分子とセラミックスという異分野の学際思考の成果である。しかしそこで展開されたのはそれぞれの形式知ではない。ラテン方格を用いたデータマイニングである。簡単に言えばゆきあたりばったり法をラテン方格により効率を上げヒューリスティックな解を求めたのである。

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