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2021.08/11 オーディオ業界に学ぶ(2)

家電業界も参入して1970年代にオーディオ業界はピークを迎えた。日立はローディー、東芝はオーレックス、松下はテクニクス、三洋はオットー、三菱はダイヤトーン、シャープはオプトニカ、NECはジャンゴと独自ブランドが創設されて販売競争が展開された。


パイオニアやトリオ(海外ブランドはケンウッド)、ビクター、オンキョー、サンスイ、コロンビア(海外ブランドデノン)、ヤマハ、ローテル、フォステクス、ソニーなど国内オーディオ専業メーカーはこの時急成長している。また、高級オーディオ分野にはマランツなどの海外ブランドが参入し、高級オーディオ市場が形成されていった。


しかし、バブルがはじけた1990年代以降、オーディオ業界は激しい淘汰の荒波にもまれ、これら国内オーディオメーカーでそのまま残っているのは、ソニー、テクニクスとヤマハ、オンキョー、フォステクス、ローテルだけでオンキョーは最近上場廃止された。


現在のオーディオ市場について、家電のショールームを覗けば百聞は一見に如かずで、オーディオ製品コーナーは隅っこに追いやられている。また、オーディオコーナーを設けていない店もある。オーディオコーナーがあっても海外スピーカーだけを並べているところもあったり、と昔のオーディオ市場を知っている人はびっくりする。


これは、若者の音楽を聴くスタイルが変化しただけでなく、オーディオ製品の必要性を感じなくなった人が増えた結果である。いわゆる電気製品のデジタル化で一気にテレビの音質が向上し、高性能な再生装置が必要なくなったためである。


カテゴリー : 一般

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