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2021.08/22 オーディオ業界に学ぶ(8)

音楽を楽しみたいというユーザーがいなくなったわけではないのに、オーディオ業界は消滅に近い状態である。最近発売されたオーラという車には、オプションとしてBOSE社のオーディオセットを組み込むことができる。


また、その上位にあたるアリアも同様であるが、アリアとオーラの違いは重低音用スピーカーの有無だ。オーラにはついていないがアリアにはラゲッジルームに重低音用の大口径ウーファーが搭載される。


音や振動の無い車を開発してきた技術者には理解しがたいオプションだ。わざわざ100Hz未満の振動を発生させる装置をオプションで選ぶ客が存在するからだ。


もっともアリアは電気自動車なので、エンジンが発生する低周波音は存在しない。ゆえに静粛な車内と言う密閉空間で良い音楽を、というオプション設定なのだろう。


車のオーディオについては、高級車で昔から良質なオーディオがオプション設定されていた。モーターショーでそれらを体験したりしてきたが、ホームオーディオの高級品のレベルに到達した商品に出会ったことが無い。


各楽器の定位など音場はうまく設計されているが、例えばバイオリンの響きなどがハイファイと言い難い。エレキギターなどの電子音楽を聴いている分には良いが、アコースティックな生音の再現になってくると、車用のオーディオでは難しいのだろう。


 

しかし、それでも満足、という人が30万円以上のオプション代金を支払い、高級オーディオを車に搭載する。このオプション代金があれば、音工房Zのキットと千石通商のキットなどでさらに高音質なオーディオセットを造ることができ、さらにおつりがくる。

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